- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774184104
作品紹介・あらすじ
本当の人工知能の実現に機械学習アルゴリズムはどこまで近づいているのか!?汎用AIとは何なのか?予備知識なしで読める人工知能の入門書。
感想・レビュー・書評
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特化型AIと汎用AIの違い、脳の構造や仕組み、特化型AI(機械学習やディープラーニング)の現状、脳の働きと現状のAI技術を当てはめて汎用AIの実現方法の検討、今後の展開、といった具合に話が展開される。
難しい数式などは登場せず、イラストも用いて平易な文章で説明されるため、スラスラと頭に入ってきやすい。
機械学習やディープラーニングの概要や全体像が掴めるため、特化型AIと汎用AIの区別がつかないような初心者だけでなく、機械学習の入門者にも良い本だと思う。
また、脳の構造や仕組みの説明も興味深かった。脳の各部分の働きと現状のAI技術を対比させて汎用AIはどうやって実現しうるかを説明する部分は納得が行きやすかった。
最後の章では今後の人工知能の展開や社会の動きの予想がされている。著者の考えが主張されているというよりは、技術的な視点だけではなく経済など様々な視点で論点が取り上げられている。雇用問題に関して、そもそも働く必要ないのではないかという話やベーシックインカムの議論などが興味深かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
最近、話題の人工知能に関する書籍だが人工知能に特化型、汎用型と種類があるのも知らなかった自分としては非常に面白く読むことができた。
特にアトムやドラえもんのように心を持つような人工知能は汎用AIが該当し、現段階では完成にはかなり長い道のりが必要だということがよくわかった。また、人間というか生物全般の脳が思っていたよりもすごい機能を備えていたのだと気が付き、感動できた。 -
例えば、歩行ロボットの制御は、制御理論を応用して人間がいろいろな難しい数式を考えてプログラムする。そうでなく強化学習によってうまく移動できるロボットを作る研究がある。
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図書館で借りた。まあ人はまだ超えられない
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AIには特化型と汎用型がある、といった概論から
ほぼAIとイコールで語られるDeepLearningの簡単な解説などが網羅されており、「AIってよくわからないけどどんなものか知りたい」という人にはうってつけの一冊。 -
本書を読むことで汎用AIという言葉を初めて知り興味を持てた。
人間の脳と機械学習に使われているアルゴリズムの比較など絵や図もあるためとても分かりやすかった。 -
機械学習の勉強を始める前に、まずはこの本で用語の意味を理解するところから始めるといいでしょう。
自分は順番が逆だったので、あれの意味はこういうことだったのかと思う場面もありました。
現在巷で人気なのは特化型AI。
鉄腕アトムのような汎用AIとは別物で、こちらはまだまだ将来のこと。 -
今流行している人工知能と人間のような人工知能はまったく別ものである。たとえば、飛行機は1903年にライト兄弟が発明してから100年以上が経ち、今では500人を乗せて時速1000kmで飛ぶことができるようになるまで進歩した。しかし、どんなに高性能な飛行機ができても月には行けない。月に行くには、飛行機ではなくロケットを使う必要がある。これは、目的が違い、その目的に必要な技術がまったく異なるからである。
今流行している人工知能は、何か特定の作業に特化したもので、特定の作業を自動化したいという目的をもった特化型AIである。これは、現在の技術の延長で実現が可能である。しかし、弱肉強食の大自然にうまく適応して生き残っていくという目的から生まれた、あらゆる問題に柔軟に対応する人間と同じような知能を持った汎用AIについては、今までとはまったく異なる理論や技術が必要であり、研究もこれからである。汎用AIの研究を進めるには、大脳新皮質、大脳基底核、小脳といった脳の仕組みを解き明かし、それと現在の特化型AIで進化した技術を組合せ、実装することで実現が可能になるのではないか。 -
かずー氏の本。
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強い人工知能の入門書。ディープラーニングについても軽く触れる。勾配消失問題のたとえ話はわかりやすい。
あくまでも入門書なので細かな解説はない。