しおふきうす (日本の民話えほん)

著者 :
  • 教育画劇
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本棚登録 : 78
感想 : 8
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  • / ISBN・EAN: 9784774604107

感想・レビュー・書評

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  • ☆2019冬 読み聞かせ 四年生☆
    6分くらいとそう長くはないお話だが、昔話のエッセンスがぎっしりつまっていると思う。いじわるな兄さんとやさしい弟、知恵のある老人の教え、小人、不思議な力をもつ道具・・・そして、このお話のいちばんすてきだと思う
    ところはその結末!なぜ海の水は塩辛いのか、の謎解きがあるのだ。もちろんファンタジーなのだけど、妙に納得できてしまって読後の満足度が高い。
    大みそかからお正月のお話で季節感もあり、こどもたちもぐぐっと引き込まれている印象できもちよく読めた。

  • 欲張るとバチが当たるというありがちな昔話だけど、海がなぜしょっぱいのかという話はなかなか無い。

  • 図書館本。私の選定本。夏休みの、ガンガン読むぜーい!と思っていたが、見事に風邪のバトンを親子で姉妹で受け継いでいて。ようやくようやく落ち着いたよう(願望含む)。この夏、物語の世界を旅しようね。

  • 裕福な兄、貧しい弟
    正月に米を借りに行くけれど貸してくれない
    不思議な老人に会ってお堂の裏の穴の中に住んでいる小人はまんじゅうが好きだから、石の挽き臼と交換するように言われる
    言われた通りにして何でも出てくる石臼を手に入れて村のみんなにもごちそうする
    怪しんだ兄が石臼を持ち帰り、舟の上で塩を出すが、止め方が分からずそのまま沈んでしまう
    石臼は未だに塩を出しているので海の水はしょっぱい

  • しおふきうす 香山美子 教育画劇

    日本民話の絵本
    おにぎりコロコロのような何処にでもあるご利益話

    貧乏な弟が金持ちの兄からお米をもらえずに困っていると
    不思議なおじいさんが現れれてオニギリをくれる
    おじいさんに言われたとおりに小人と出合い
    打ち出の小槌のような臼と交換する

    欲張りでない弟は村中の人々にご馳走を振るまい
    みんなで愉しく暮らそうとするが
    兄が臼を盗み出して待ち切れずに
    舟の中でお菓子と塩を出してしまうが
    止める方法を知らなかったもので
    たちまち舟が塩の重みで転覆して
    今でも海の底で塩を出し続けているというお話でした

    どちらにしても依存から抜けだせずに
    棚ボタの幸せだけを望んでいるという
    子供に聞かせたくもない情けない話だ

  • ★★★★★
    語り手も絵描きもさすが、第一人者。
    主人公が臼から菓子折りを出すために、そっと部屋を出るところを見つめるイジワル兄さんの表情が一品!
    難しい言いまわしもあるのですが、子どもは引き込まれていたみたいです。

    ツッコミ好きな読者としては、コビトさんに、「臼ひいて、饅頭だしちゃいなよ」とささやいてしまうのですが(笑)
    (まっきー)

  • 読んでいくうちに子ども達がどんどん話にひきつけられていくのを感じました。惜しむらくは、最後のページ。クライマックスなのに文章が言葉足らずで、あらら?って感じです。なんとか大げさに、もったい付けて読みましたが。

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著者プロフィール

香山美子 /東京生まれ。『あり子の記』(理論社)で日本児童文学者協会賞を受賞。「げんこつ山のたぬきさん」などの童謡詩人でもある。主な絵本作品に『どうぞのいす』(ひさかたチャイルド)などがある。

「2018年 『このゆびとーまれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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