浪人若さま新見左近: 書下ろし長編時代小説 (人斬り純情剣) (コスミック・時代文庫 さ 6-15)

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  • コスミック出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774729787

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  • 浪人若さま 新見左近 シリーズ12

    48歳で、第六代将軍家宣となる、徳川綱豊の若い頃。

    昨年に発令された「生類憐みの令」も、庶民の間に浸透し、当初懸念されたような事もなく、左近は安堵し、相変わらず、根津の甲府藩上屋敷と、お琴の店を行き来して、気楽に暮らしていた。

    そんな折、権八の仕事仲間で、浪人の坂手文左衛門と知り合う。
    左近は、一眼で文左衛門の人柄を気にいる。
    三年前、文左衛門の妻・静の兄、関戸重正が、藩政を正そうとして、これを好とせぬ重臣たちの手によって、惨殺された。
    「忠義心をすて、我らの事はわすれて、静と夫婦仲良く生きろ」と、言い残し、重正は、息を引き取った。
    重正の妹である静にも累が及びかねないと、追手がつく前に城下を去り、江戸へ来た。という過去が文左衛門にはあった。

    左近も、ますます、綱豊らしく、貫禄が出てきた。
    残り、2シリーズとの事。
    どのような展開になるか、楽しみ。

  • 作家の持ち味か、物語は淡々と続いて行く。公家武者シリーズも新作が出たので買わなくては・・

  • 獅子身中の虫って、誰の立場から判断するかによって違うよね?

  • シリーズものと知らずに購入。時代小説。暴れん坊将軍の様な演出。勧善懲悪ものが好きな人には良いかもしれません。

    本編の主人公、新見左近は後の六代将軍徳川家宣とのこと。浪人の様に振る舞う様は、貧乏旗本の三男坊と同じ。悪党の前に現れ、自分の名前を言わせるのも同じ。今回は訳あり浪人の文左衛門と仲良くなり、彼の窮地を救うと言うストーリー。
    ても、嫌いではないです。若様の正義感が良いです。

    世の中、こんな権力者ばかりならよいのに。

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著者プロフィール

ささき・ゆういち
1967年広島県生まれ、広島県在住。2010年に時代小説デビュー。「公家武者 信平」シリーズ、「浪人若さま新見左近」シリーズのほか、「身代わり若殿」シリーズ、「若旦那隠密」シリーズ、「若返り同心 如月源十郎」シリーズなど、痛快な面白さのエンタテインメント時代小説を次々に発表している人気時代作家。本作は公家武者・松平信平を主人公とする人気シリーズ、その始まりの物語第11弾!

「2023年 『町くらべ 公家武者 信平(十四)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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