文庫版 マンガ LTCM 巨大ヘッジファンド崩壊の軌跡 (PanRolling Library 2)

著者 :
  • パンローリング
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775930373

感想・レビュー・書評

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  • 金融の専門書で読むのとまた一味違って良い。
    Citiの沿革をなぞる際にも飛ばすことはできない。

    ■主要人物
    ソロモン副会長 債券取引の父ジョンメリ
    ハーバードのロバート・マートン
    スタンフォードのマイケル・ショールズ
    Eローゼンフェルド、Vハガニ
    元FRB副議長デビット・マリンズ
    NY連銀ウィリアムマクドナー

    ■その他知識
    VaR:Value at risk 
    ポジションが抱える最大の損失額を計算したもの。過去のデータから計算されるVaRではテールリスクを加味できない。つまり当時のロシアの経済破綻、アジア通貨危機などは当然加味できない。そんな中、VaRを低減させようと、流動性の高いポジションから手仕舞うと、非流動性ポジションが大きく残ってしまいこれを上手く処理できず。レバを更に効かせるLTCMは・・・。

    FRB 連邦準備制度理事会federal reserve board
    ワシントンにある米国中央銀行だが、各州に傘下となる準備銀行が12あり、中でもGSIB本拠地であるNYにあるFRB、NY連邦準備銀行は金融市場に介入するなどの金融政策を実際に行う「手」となっている。
    ※LTCMはFRB傘下の商銀corporate banking でないので、直接介入しないが、傘下の金融機関や金融システ厶を守る義務はある


    東大の某教授もLTCM出身と聞く。

  • FXのシストレをやっている身としては非常に興味深かったです。,やはり、未来永劫通用する売買ルールは存在し得ないのでしょうか。仮に、限りなくそれを実現できたとしても、,市場の模倣→利幅減少→低流動性取引への拡大を余儀なくされる…。といったリスク増大を招いています。,そこへ突発的なイベント(アジア通貨危機、ロシア経済危機)が発生、一気に破綻危機へと向かってしまいます。,LTCM解散後に立ち上げた新ファンドで、彼らは成功を収めていると聞いています。ロングスパンでみれば、LTCMモデルは失敗とはいえなかったのかもしれません。,メリウェザーの実験は、まだ続いているのかもしれません。

  • うーん。この本だけでは良く分からんのでは?

  • バフェットの伝記を読んで興味を持ったLTCMの破綻劇を簡単にまとめた一冊。小難しい金融の話はあえてカットして人間像を中心に描いて入るものお、あまりに現実離れしちゃっているんじゃないかなぁという感じはします。
    この本だけ読んでいては事実は抑えられないので、あくまでサイドストーリーとして抑えるくらいでいいでしょう。フィクションって明記してあるし。

  • マンガにした意味があまりない・・・ マンガの割に読みにくい これなら普通の小説の方が読みやすいかも

  • 「マンガ」というタイトルに惑わされること無かれ。中身は非常に丹念に取材し、しかも絵入りの臨場感を味わいながら、この崩壊劇をたどってみれば、金融の世界がどんなものなのか、雰囲気だけでも味わえる、貴重な文庫本。

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