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- Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776407140
作品紹介・あらすじ
画家は立てかけたキャンバスに向かって、ピアニストはステージのピアノの前に、コックはキッチンのニスのはげた腰掛けに、おばあさんは籐椅子に座って一日一日を送ります。自分自身に問いかけながら、生きてきた時間を慈しみながら。喜びも悲哀も希望もやすらぎも、それぞれの人が座っている椅子の上に。人生を「椅子」になぞらえて絵と文で綴った絵本。
感想・レビュー・書評
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人のいるところに椅子あり。
喜びや悲しみ、苦しみなどを抱えた、人の身体を支える椅子たち。
もし自分なら、どんな人を支える椅子になりたいだろうか。
3分毎にコーナーに戻ってくるボクサーが座るパイプ椅子や、ラストダンシングを控えているバレリーナが座るベンチもいいなぁと思った。彼らの身体を支えながら、励ましたり慰めたりしてあげたい。
でも一番は、祖母から受け継がれてきた、編み物おばあさんの藤の椅子。やさしい時間の流れを感じながら、その人の人生を見届けたい。
詩はとても難解ですが、親しみを感じさせる絵が印象的でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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