喰屍の女 (ゴールデン・エレファント賞シリーズ)

著者 :
制作 : エイ出版社編集部 
  • エイ出版社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784777925339

感想・レビュー・書評

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  • 前々から本屋さんで見かけて気になっていた1冊。ドキュメンタリー製作のためにある女性をおいかけているうちに、禁断の暗闇に足を踏み入れていってしまう主人公の話。前半は結構なスピード感で話が進んでいくのだが、後半へかかるにつれて徐々にトーンダウンしていくような印象を受けた。物語のキーワードとして登場した、ある民間信仰。せっかくのアイテムが生かされ切れていない感じ。地域の中でも浮いていたと表現される家族の闇をもう少し掘り下げて欲しかった。人によっては非常に不快に思うような表現もあるが、私個人で言えば「お肉食べたい」が感想。

  • 理性はNOという。なのに本能は読めという。こんなにも自分が乖離してしまうモノに出会うなんて。読みながら、この一線は超えちゃダメ、と言い聞かせ続けた。いたいけな主婦が狂気の世界に足を踏み入れてしまった。
    狂気に愛を見てしまった私は、元の生活に戻れるのでしょうか。

  • 美味しさアピールが浮いていて全体とのバランスが悪い。カニバリズムが嗜好なのか宗教なのか習慣なのかアディクションなのか病気か曖昧で、なんか浅い。折角レビー小体を出してるのに出ただけ、クールー病とかそこらへんのツッコミが出る事も無いし。映画"we are what we are"をちらっと思い出させはしましたが、残念な感じでした。

  • 2.8くらい。

  • まあなんちゅーかタイトル通りだった本。
    ただ「何度も名前を変えていく女」というサスペンス部分は引きこまれたし、うまいなーと。土着信仰と、それを忌み嫌う田舎というのもよかった。
    ただ、キモのはずの第二部がなんやかんやで曖昧になっちゃったのがなー。最後の最後は「うおっ」と言わされたけど、なんかうまくつながらないというか。

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著者プロフィール

1989年、早大法学部卒。都内会社勤務。黒岩研名義にて『ジャッカー』(光文社)『真闇の園』(幻冬舎)『TANK』(角川書店)など出版。根本起男名義『サンクス・ナイト』が第2回ゴールデン・エレファント賞特別賞(枻出版より『さんくすないと』として出版)。同名義でほかに『喰屍の女』(枻出版)。

「2023年 『真夏のデルタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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