魔女か天女か (ゴールデン・エレファント賞シリーズ)

著者 :
制作 : エイ出版社編集部 
  • エイ出版社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (497ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784777929788

作品紹介・あらすじ

出羽の尼寺に異国生まれの母と住む少女、千寿は戦火で母を失い、鉄砲鍛冶を営む津田小三郎に助け出された。その父が亡くなった後、千寿は父が作った、当時ではあり得ないような新型の鉄砲を携え、旅の僧に姿を変えて母の仇討ちをするために京へ向かう。道中、関白豊臣秀次に輿入れするために同じく京へ向かう出羽の大名、熊谷成匡の娘、晴姫一行を襲った山賊から救ったことで、護衛として行動を共にすることになる。あと数日で京に到着というある日、一行に届いた知らせは、関白の切腹。一族と見なされれば晴姫も連座で処刑されてしまう。姫を救うためにはどうする?そして千寿の仇討ちは?政治と権力、愛憎が戦国末期の大きな渦となって、千寿を巻き込んでいく!「裏閻魔」シリーズの中村ふみが贈る壮大な歴史絵巻!!

感想・レビュー・書評

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  • 2020.1026

  • 戦国時代のエンタメ小説。
    こういう本には、個性的なキャラクターとさくさく進んであー面白かったと思える話を求めているので、そういう意味で満足した。
    登場人物がみんな憎めない感じで、ストレスがないのもいい。

  • 異人と日本人の間に生まれた千寿が母の仇を討つために京に向かう途中、輿入れ道中の最中の晴姫と出会い関わって…そこから豊臣や切支丹を巻き込む大騒動に。
    登場する女性が皆さんお強い。自分の信じるものや守りたいもののために真直ぐに突き進む姿は読んでいて気持ち良かったです。
    千寿の最後がぼかされていますが…二人とも生き延びてどこかでひっそりと暮らしていて欲しいです。

    いい本なのですが時々脱字等があり、それに気付くと読んでいる楽しさが減ってしまうのが残念。校正とかはどうなっているのでしょうか…。

  • 戦国の世に生きる女たち、それぞれの事情とそれぞれの戦い。
    面白かったです。
    これ、映画にしてくれないかなぁ…。

  • まるでラノベのような時代劇。面白い。混血・男装の最強女子、お姫様、忍び、敵は秀吉!

  • 西洋で魔女裁判にかけられた女を母に持ち、父が秀吉、そして女でありながら長い赤髪を隠し、養父発明の新式銃を持ち太閤相手に立ち回り、最上の駒姫の悲劇と絡ませ?
    最後には全く登場しなかった千寿の子供がそしてその一度の恋の相手は

  • 時代ものにしちゃっていいのかなぁ〜、悩ましいけど、これは面白かった!
    『裏閻魔』でも、女性の強さが映えてたけど、コレはどこまでも女性、母、少女の強さ、潔さ。
    読後感、すっきり(^-^)

  • 豊臣秀吉の時代、数奇な運命に巻き込まれた女たちの闘いの物語。女主人公があまりにも愚かすぎて感情移入できなかった「村上海賊の娘」を、すべての点において上まっていると思いました。

  • デビュー作の「裏閻魔」シリーズが大好きだったので、注目していた作家さん。今作はその三部作シリーズが完結して以来の新作。

    キャラ描写が上手く、主人公の千寿はもちろん、彼女と関係していく人物たちが皆、とっても魅力的。最初から最後まで、彼らに惹きつけられた。時代物の割には少々ラノベ的で、テンポも良すぎると言うか、描写が浅くなって物足りない部分もあるにはあるが、押さえるところはちゃんと押さえてあり、カテリナの仕掛けた壮大な呪いのカラクリは秀吉の時代から始まる切支丹迫害の歴史背景にピタリと填まっていて、架空の設定ながら上手い!と思った。最後の展開は、分かっていても涙が出てくる。続編があったらいいのに、と心から思える終わり方でした。

  • 面白い(^∇^)
    できたら千寿に生きててほしい
    千寿と幻刃のそれからの続編が読みたい

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著者プロフィール

秋田県生まれ。『裏閻魔』で第1回ゴールデン・エレファント賞を受賞し、デビュー。他の著作に『陰陽師と無慈悲なあやかし』『なぞとき紙芝居』「夜見師」シリーズなど。秋田県在住。

「2022年 『異邦の使者 南天の神々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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