性悪猫 (やまだ紫選集)

著者 :
  • 小学館クリエイティブ(小学館)
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本棚登録 : 184
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778031299

作品紹介・あらすじ

80年代、新しいマンガ表現を切り開いた女性作家、急逝した著者の代表作を緊急復刻!自立した女性の繊細な感情を猫のしなやかな姿態に託した鋭利な感性と詩情の世界。

感想・レビュー・書評

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  • 本棚にずっとおいておきたい。

  • " 嵐だ 好きさ こんなの
    軟弱なものはみんな 吹っとんでしまうんだ "

  • 佐野洋子さんのオススメということで読んでみた。

    解説にも佐野洋子さんが出てきて、その説明でこの漫画を理解できた。

    解説から先に読んで面白い本というのは新しい。
    それを知ってから読むと、なんとも泥臭い生きる様というものが描かれていて、なんとなく目を背けたくなるような。本当は温かい深いお話なのだろうけれど。

  • 猫の目を通して、素敵な言葉を書かれる作家さん。
    悩んでいる時、一人寂しい時心に響きます。
    「優しい人になる」とは何のために?誰のために?
    他人から見える自分を気にして生きているのかなと改めて考えさせられた。
    「子どもを産んだと同時に母の自分も産んだのだ」
    素敵な言葉のプレゼントです。

  • 猫の魂の自由さが、とてもうらやましくなりました。

  • 猫好きさんには何ともいえぬ漫画です。
    いえ、詩集? もしや哲学書?
    絶対もっておきたい一冊。

  • いい猫マンガとだめな猫マンガがあるが、これは間違いなく前者。
    猫の形をした何か別のものではなく、ちゃんと猫が描かれている。

    そして、この猫という生き物に仮託されているのは”女性”という存在のありよう。
    生物としての女性、人間としての女性、性差としての女性、母としての女性。

  • ネコの話?
    女の話?

    ネコの話だったらいいな…。
    性悪な女の話でもいいな。もしそうならば、とことん腹黒い女のコトをドロドロに書いてあってほしい。

  • 私が持っていたのは、たぶん初版で、青土社のもの。
    表紙、素敵でした。復刻してほしい。
    引っ越しで手放してしまったけど最後まで迷った一冊。
    当時、マイナーな感じだったけどこのすぐれた作品はきっといつまでも残ると確信してました。
    「おひさまいっこあれば」って見上げる猫の表情とか、
    とにかく猫描写が秀逸。

  • 解説に「マンガによる詩」とありますが、心に沁みてくる言葉がたくさんありました。特に母猫の台詞。
    「わたしはね子を産むとき『母親のわたし』も一緒に産んだよ」
    「できることなんてすべきことなんてなんにもなくて わたしが元気で存在ことだけ」

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著者プロフィール

漫画家・エッセイスト・詩人。
東京都世田谷区に生まれる。1969年『COM』5月号にてデビュー。
『com』廃刊後は『ガロ』にその後は発表の場を移す。
結婚育児による休筆ののち1978年に復帰。作品の数々は、女性漫画と称され、その後の女性たちに大きな影響を与えた。
漫画、詩、エッセイの多方面で活躍。『しんきらり』『性悪猫』『ゆらりうす色』『空に落ちる』『しあわせつぶて』
『樹のうえで猫が見ている』『愛のかたち』ほか作品多数。2009年5月没。

「2021年 『ねこのふしぎ話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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