地獄の果てまで追いかける (ショコラ文庫)

著者 :
  • 心交社
3.45
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本棚登録 : 214
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778114398

感想・レビュー・書評

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  • 女装攻。意図せず女装攻ばっかり引き当ててしまう
    のは何故だろう?wいや、好きだからいいんだけど。

    タイトル通り、地獄の果てまで追いかけるほどの
    執着攻でもあります。そこにいきつく理由には
    ホラーなファンタジー要素もありつつ
    ひとあじ違うBL作品で面白かったです。

  • ひぃーとんだホラーでした怖っ!ちびる…タイトルから怖かったけど宮緒さんだしそれぐらい強い執着って意味かなと思ってたら文字通りのホラーだった…うっうっ。最後のあーなーたーてところはそう来るって判ってたしギャグでしょって思うのに怖すぎてぶるぶるしました。
    仲睦まじかったのに、強すぎる執着から疑心暗鬼の悋気により夫を絞め殺した妻と、愛してるのに信じてもらえず殺された夫。その夫婦の生まれ変わりの2人の話でした。逃げても逃げても追いかけられ絞め殺される夢を見続けて女性恐怖症だった受と、一時期誰かを絞め殺す夢を見ていた攻。そんな2人が出会ってという。
    前半の甘々っぷりは本当に好みでした。もーべったりべったり。誰もがひれ伏して寵愛を欲しがる麗人が自分にだけ尽くすっていいですよね。何でもしてあげたい。尽くし攻っていいなーと思いました。言葉は多少粗雑なのに甲斐甲斐しい。べったり。そして女装攻。オカマではなくて、単純に似合うからお金になると女装してオカマバー経営してる。最初、女装姿で落としときながら途中で理性切れて素が出るとこが良かったです。しかもどっちかというと荒っぽい、男臭い男でした。女装の時はすごく気品あるのに。
    一応最初は友人関係ですが、初っ端かららぶ甘全開でにやにやしながら読んでたのだけど、前半だし残りページいっぱいだし夢の事があるしこの甘さは束の間なんだろうなぁどこからおかしくなるんだろとはらはら。攻が時々夢の女にダブるなとうっすら恐れながらも、でも攻は好きだしって気にしないでいたら途中で完全にダブった場面がパニックでした。そこは何とか良い方向に収まったものの、そこからじわじわじわじわ攻がおかしくなっていくのが怖かったです。包丁で無心にひたすら野菜刻むとこから始まり。妻に乗っ取られちゃって。必死で抗おうとしるのに殺したくなんてないのに気づくと首に手をかけてる。攻が壊れてくのがちょと可哀想でした。可哀想だしいやもう本当ホラーだった。人が変わったようになるのって怖い。
    生まれてからずっと見続けてきた悪夢が、攻のそばだと初めて安眠出来る、ての、でも攻は妻の生まれ変わりなのに変じゃない?と思ってたらそういう事か!と。怖っ!
    心霊的にもホラーだったし受に言い寄ってた女もホラーでした。ストーカーだし襲うし。同期も人として最低過ぎて苛々しましたね!2人とも幽霊見ちゃって報いを受けたので良かったです(笑)いやでもあの場面は本当怖いって。女の嫉妬って怖いですね!
    最後、呪いはなくなっても攻の嫉妬深さは本来の性質だったようで笑いました。でも今度はらぶらぶだからいちゃついてるだけだよね。
    この葛西さんはとても良かったです。ちゃんと恵まれた体格の男なのに綺麗な女装。男だけど綺麗ってのが、すごく上手いな合うなと思いました。チャイナドレスの攻が綺麗だったー。

  • 女装攻めということで即購入しましたが…前世との絡みがあり後半が女装を活かしきれていない印象を受けました。イラストは素敵です。

  • いろいろな意味でゾクゾクさせられました。怖かった…サスペンスです。心霊現象ありホラーありなんですが、なによりも人間の嫉妬や執着がハンパなく怖い!
    女装クラブ経営者の深見×女性恐怖症の祐一。
    女装攻です。幼い頃から見る悪夢のせいで女性恐怖症になってしまった祐一が、生来の美貌を活かして女装して働く深見と出逢い、彼から尋常ではない好意を示されます。
    祐一も深見の性別を超越した美貌に惹かれ、女性に感じる恐怖も彼には皆無だったことから、あっという間に深い仲になってしまうのです。

    なぜ、深見が祐一にそこまでの執着をみせるのか、というのがストーリーの重要な鍵となっていて、かなりのホラーテイストです。
    千年の時を越えて、嫉妬する女の魂。タイトルそのものです。ぞっとするような怨念にあやつられる深見のヤンデレぶりが見もの。
    野菜を切り刻みすぎるシーンなどはハラハラさせられます…
    社長の娘のしつこい横恋慕や職場の人間関係の嫉妬も渦巻いていて、ダブルで怖いです。

    女装攻といえば、マンガでは井上佐藤センセとか、小説では崎谷はるひセンセの不埒シリーズとか、木原音瀬センセの男の花道とか、胸キュンなものが記憶にありますが、こういったシリアスなヤンデレは希少ですね。
    女言葉と男言葉が混ざるところが、女装攻のツボ。深見は、本当の意味でのオネエではないんです。なので、オネエかと油断させといて突然オラオラ攻になったりするところがよかったです。女装したら絶世の美女なのに、実はイケメンの肉食系で祐一を軽々お姫様抱っこできちゃうところが私的ツボでした。

    宮緒ワールド全開。攻が受をどこまでも執拗に追いかけて独占欲を露わにするところは、あぁ、センセらしいなと思えます。
    深見も、最初は傲岸不遜なタイプの攻かな?という雰囲気が、だんだんほっとけないヤツにヘタレていきます。
    犬属性まちがいなし。
    むしろ、最後は祐一のほうが気丈な男前に成長していました。終始王子様キャラでしたね。ベッドだけじゃなく、玄関とか色んな場所で深見に執着翻弄されて、色気に磨きがかかっていくのも見どころでした。

    遠い過去の因縁を乗り越えて、愛する二人が幸せを掴むお話。美形カップルというよりは、バカップルに進みそうです。

  • スピリチュアルヤンデレwいや、ヤンデレってか只の病んだ人かww

  • 「蜜家族」の後なので、怖々読みました。
    結果これはホラーでした。BLよりホラーなので★3.5くらいです。
    毎夜、夢で自分を殺す女と、その女の生まれ変わりかと思われる女装の麗人呉葉。
    因縁のせいか二人は出会ってすぐ魅かれあいます。二人とも特出した美形なのでどうして魅かれたか、因縁なのか美貌ゆえか。この辺りが物足りなかった。もう少しラブが欲しい。
    祐一に執着してくる女にもどんどん追い詰められます。
    祐一はまた呉葉に殺されてしまうのか。執着ゆえの狂気がひたひたと迫ってくるお話でした。
    女装の攻に萌えるか。あたりが私のツボとは違ったようです。

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著者プロフィール

(みやお あおい) 2011年プラチナ文庫『堕つればもろとも』 (フランス書院)にてデビュー。以降、BL各社で活躍中。

「2016年 『シークレットクルーズは危機一髪 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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