エリア51 世界でもっとも有名な秘密基地の真実 (ヒストリカル・スタディーズ)

  • 太田出版
3.60
  • (13)
  • (24)
  • (24)
  • (2)
  • (4)
本棚登録 : 319
感想 : 39
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (536ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778313012

作品紹介・あらすじ

全米に衝撃を与えたベストセラー。100人を超える関係者に徹底取材。禁断の秘密基地の全貌が遂に明らかに。核実験、ロズウェル事件、知られざる人体実験-米政府がいまだ存在を認めない軍事施設の驚愕の歴史。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 世界で最も有名な秘密基地・エリア51。米ソ冷戦時代に秘密裏に行われてきた兵器開発の数々、そして核に絡んだ技術開発と狂気の核実験。放射性物質による人体に与える影響の研究など、どれも米国という恐ろしい国家の実態と、いかにこの国家が完治不能な重い病理に侵食されてしまっているかが、この完全に情報から隔離されたエリア51と呼ばれている怪しげな基地を通してまざまざと見せつけられてしまうのだ。特に大統領すらコントロールが出来ない「軍産複合体」という利権団体は、日本の「原子力村」なんぞ可愛らしい親睦団体にしか感じられないほど強大な権力を持ち、誰が世界を牛耳っている存在であるかがこの本から読み取れるのである。そしてもう一つ、エリア51と言えば、やはり1947年7月にアメリカ合衆国ニューメキシコ州ロズウェルで起きたと言われている、UFO墜落事件(ロズウェル事件)だろう。しかし、この本でその真相を探りたい方にとっては、読了後かなりの失望を味わうことになるのだが…私のようなUFOの存在を疑っている人間には、それはどうでもよい話であって、そんな事よりも、このアメリカ合衆国という巨大な国家の偽りの正義に満ちあふれた姿を、説得力のある生々しい迫真の軍事ノンフィクションが教えてくれる驚愕の世界は、秋の夜長に時を忘れさせてくれる読みモノであることに間違はないのである。

  • 読んでる途中で、値段分の価値があると感じる本は数あれど、安すぎだと感じる本はめったにお目にかかれないが、本書がそれ。通常のノンフィクションでも取材は大変なものだろうが、本書が扱うテーマは大統領でさえ情報適格性に欠けるからと開示を拒まれるほどの機密に属する。それを二人の息子を育てながら粘り強く取材を続け、時には幸運な出会いを経験しながら、エリア51の歴史をその誕生以前からひも解いていく。ここで明かされる隠蔽の真実はごく一部だが、その一端を見ただけでも、アメリカがどれほど底知れぬ闇を隠し持っているかがわかる。

    大著なのでそのすべてを読み通す時間のない人は、第2章まで読んだら、飛ばして最終章の「驚くべき真実」に進まれてもいいだろう。ただし、訳者あとがきにもある通り、この部分はアメリカの読者の間でもかなり論争があるらしいので注意が必要。私自身は、ここで出された見解でも釈然としないものを感じた。

    感じたことをいくつか。
    ・大戦後、ドイツの科学者は引っ張りだこになったのに日本は...
    ・唯一の被爆国である日本以上に被爆し汚染されているアメリカの大地
    ・ミミズが汚染された土壌を移動させる量をなめたらアカン
    ・最悪のデータが欲しいからと原子炉を爆破してみたものの、それほど丹念に被曝調査しない米研究者の鬼畜ぶり
    ・チョイチョイ日本のテレビ局がUFOがらみで顔を出す
    ・で、空中静止技術はどこへ消えたの?

  • エリア51というと、UFOが保管されてるとか、宇宙人がいるとか、そういう場所として有名だけど、実は原子力委員会の支配下にある核実験施設として長年利用されている、という内容の本。

    地上(というか地下だけど)で原爆実験できちゃうアメリカって、やっぱ広いなと思う。それと、長年機密扱いの情報でも、年月が経つと公開されるってのが、案外すごいなと。

    分厚い本なので、最後まで読み切れるかわからないけど、読み終わったらまた感想を書きます。

    そういえば最近、TVでUFO特集とかやってないよね~。もうネタが出尽くしちゃったのか、いつでもネットで情報検索できるようになったせいかな。あのドキドキ感が懐かしい。

  • 『エリア51』。もちろん、今となってはなくなってしまったシアトルはセーフコフィールドのライトフィールドの話ではない。エリア88という新谷かおるのマンガともあまり関係ない。(多分)

    米国はネバダ州のCIAの秘密基地のお話。ここで行われた核実験やステルス偵察機、無人航空機の極秘開発の歴史がつまびらかにされている。ベストセラーとなっているということだが、なるほど皆が好きそうな類の話である。

    宇宙人じゃないかということで有名なロズウェル事件に関する記述はその真贋も含めて論議を呼んでいるということだが、全くそうだろうと思う。この本に書かれた結論は実際どうなのかと思うし、しかも最後まで引っ張ったホバー・アンド・フライの種明かしもない。

    ----
    著者は女性のジャーナリスト。意識はしないけれども、ずっと男性だと思って最後まで読んでいた...

    ----
    当然のことだろうけれども、たぶん米軍は宇宙空間から福島原発を上から当然ながら覗いていたんだろうなあ。

  • ロズウェル事件はソビエトの無尾翼秘密兵器だった!

  • エリア51と言えば、UFO、アメリカの陰謀・・・とオカルトチックな話題が思い浮かぶが、この本は、正面からエリア51というアメリカの軍事秘密基地について元従業員などへの取材をまとめたドキュメンタリーである。

    A-12(SR-71)の開発秘話、核兵器開発秘話は、軍事モノに興味がある人には必読の内容。

    また、一応、アメリカ政府陰謀説の震源となっているので、UFO、宇宙人についても「元関係者」の証言として紹介しているが、すっきりしない部分も多い。。。。

  • アメリカ最大の政府管理区域に存在するエリア51。本書は関係者のインタビューと、機密解除された公文書をもとに、エリア51の真実に迫るノンフィクションです。知的好奇心は十分に満足させてくれるでしょう。

  • 世界的ベストセラー。禁断の秘密基地の真実。ロズウェル事件への見解は、私の考えとは少し違った。

  • エリア51 の変遷とともに語られる冷戦時代のアメリカの軍事裏面史

    アメリカ ノンフィクション 軍事 軍事機密

    何かを「開発する(エンジニアリング)」というのは、科学技術的なノウハウを駆使して、パーツを組み立て、全体をつくりあげること


    一般市民が知るよりはるかに多くのことが進行している
    この先何年も知られずにいるものがある

    ロズウェルの宇宙人の謎(仮説)
    宇宙人たちは、ヨーゼフ・メンゲレによって
    宇宙人に似せてつくられた犠牲者
    異様に大きな頭と目をした小さな子どもサイズの遺体

  • 1

全39件中 1 - 10件を表示

アニー・ジェイコブセンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×