被爆と被曝―放射線に負けずに生きる (幻冬舎ルネッサンス新書 ひ-3-1)

著者 :
  • 幻冬舎ルネッサンス
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779060724

作品紹介・あらすじ

未曾有の東京電力福島第一原発事故発生から2年が経過。福島原発は今も放射性物質を放出し続け、その毒物は日本全土にとどまらず世界中に広がっている。すべての人の体内に放射性物質が入り込んでしまった現実をどう受け止めるべきか。放射線による被害をこれ以上増やさないためにできることは何か。広島原爆で被爆した医師が、放射線と闘いながら生き抜く方法を大胆に提言する。

感想・レビュー・書評

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  • 医者という観点から見た被爆。学術書のように難しいことが書いてあるわけではない。生きるためには正しい選択をしなさいということだ。現実問題に根付いた考えではある。しかし核問題を経済的、政治的な観点から読み解く人々とは相いれないだろう。

  • “福島原発事故から2年。日本中のすべての人が「被曝」してしまいました。” という帯の言葉が衝撃的な、広島原爆で被爆した96歳の医師による渾身の提言。認めたくないことだけれども、この事実を受け止めるところからしか私たちはスタート出来ないのかも知れません。

    私たちは多少の違いはあっても被曝している。
    それが健康に害を及ぼすかどうか、それがいつなのかはわかりません。
    でも、著者の経験からすると、規則正しい生活、適切な食事、明るく前向きな心持ち、呼吸法など、要は人間がもともと持っている生命力=免疫力を高めることで、長期的な内部被曝の影響を最小限に食い止めることができるようです。

    このような事故をおこした原発を容認することはもうできません。

    が、私たち人間は思ったよりたくましく、生命をつなぐ事ができるかも知れないというのは確かな希望となり得ます。

    この本は、これからを生きる全ての日本人に価値があると思います。

  • 低線量被曝安全論者に絶対読んで欲しい著書。

    要点は二つ。
    一つは、マンハッタン計画時から、内部被曝が人体に影響することを米国が知っていたこと。
    二つめは、核施設から160キロ内では、そのほかより乳がん死亡率が2倍以上高いこと。これを日本の54基の原発から測ると、札幌から九州まで覆われ、国内に安全な場所などほとんどないという事実。

    これが分かっていて、再稼働に向かう現政権は、どうかしているとしか思えない。

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