[超短編シナリオ]を書いて小説とシナリオをものにする本 (「シナリオ教室」シリーズ 5)

著者 :
  • 彩流社
3.67
  • (1)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 40
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779110689

作品紹介・あらすじ

★600字書ければなんでも書ける!小説にシナリオの発想・技術を活かすノウハウと「超短編シナリオ」の実践添削レッスン

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「武士の家計簿」の柏田道夫さんが
    公募ガイドで連載していたシナリオ教室のコラムを
    書籍化したもののようです。

    いくつかのお題にそって応募された600字シナリオを講評しながら
    シナリオ表現のテクニックを学ぶ、という形式になっていました。

    思ってた内容と違ったけど、
    基礎的なスキルの良い見直しになったかな。
    冒頭の人物造形の方法は具体的でためになった。

    ぐさっと来たのが、ありがちなネタの例。
    夢オチ、幽霊話、双子、オカマ、
    引きこもり、いじめ、介護、認知症、
    といったものが挙げられていました。

    特にお題が与えられた場合、
    アイデアが偏ることが多いんですが、
    自分が思いつくようなアイデアは他の人も
    思いつくと思っていたほうが良いようです。
    いかに自分の発想がたいしたことないものか痛感しますね。

    とはいえありがちな素材でも描写が具体的で
    リアリティがあると完成度も上がる。

    優秀作品を実際に読んでみると、
    やはり描写に一味違った創意工夫があるのがよく分かる。
    やっぱりディティールの作りこみが大事。

    あと参考になった点としては、以下などなど。

    安易にアイデアに飛びつかない。もう一ひねりして、詰める。
    タイトルも工夫する。イメージが広がるものを何通りが案出する。
    書き出しも10パターンくらいひねり出す努力をする。
    主人公に感情移入させるよう、視点をブレなく描く。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

小説家、脚本家、劇作家、シナリオ・センター講師。
95年、歴史群像大賞を『桃鬼城伝奇』にて受賞。同年、オール讀物推理小説新人賞を『二万三千日の幽霊』にて受賞。
映画脚本に『GOTH』『武士の家計簿』『武士の献立』『二宮金次郎』『島守の塔』など。
著書に『しぐれ茶漬 武士の料理帖』『面影橋まで』(光文社時代小説文庫)『猫でござる』①②③(双葉文庫)ほか多数。

「2023年 『劇的! 小説術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柏田道夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×