- Amazon.co.jp ・マンガ (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781606354
作品紹介・あらすじ
世界四大文明のひとつに数えられ、「ナイルの賜物」と謳われるほど自然豊かな土地で暮らしていた古代エジプト人。そこでは、死者は霊魂となって現世を離れ、冥界を抜けることができれば、死後の楽園で永遠の生を謳歌できると信じられていた。古代エジプト人の残したメッセージからよみがえる、古代人の知己に富んだ生活と豊かな思想を漫画化。
感想・レビュー・書評
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現世での秩序を保ちつつ、死の恐怖からも解放し、生活を営ませるもの
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まんがで読破を読破するシリーズ。
古代エジプトで、墓所の壁面や棺、そしてパピルスに書き記された呪文「死者の書」。来世での復活のため、死後の冥界で唱えるもの。
生前の善行が問われ、死者の裁判があるのは、洋の東西問わず、同じような概念なんだよな。
トトを見守るハヤブサがいい。 -
レビュー省略
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【原作?】未読
どんな名作も185ページにまとめてご覧に入れましょう、って趣きの「まんがで読破」シリーズ。当たり外れも大きいけれど、そのギャンブル性が堪らなくて、ついつい濫読してしまいます。
そもそもの『死者の書』(って言っても折口信夫のじゃなくて古代エジプトのアレ)は「死後、どうすれば来世で復活できるか」を記したものだそうです。
この「まんがで読破」版は、原典をそのままコミカライズしたものではなく、随所に『死者の書』の内容を織り交ぜつつ、古代エジプト人の生活の基盤となっていた宗教観や死生観、道徳観を紹介したもの、と云ったところでしょうか。マンガらしく、2人の兄妹を主人公としたストーリー仕立てになっているので、非常に読みやすい!
初めに太陽神がいて大気の神と湿気の女神を創造して更に大地の神と天の女神が生まれて……っていう国造り神話も面白かったです。多神教に興味のある人にもおすすめします。
いやはや、古代エジプトでは死ぬのも大変そうでした。 -
おそらく元はヒエログリフで書かれたものを翻訳して文字にしたのを原作として、まんがが書かれているはず。
ということは、絵のようなもの→文字→再び絵という流れということ。 -
漫画で読破4冊目。
死者の書は名前しか知りませんでしたが、一言でいうと「古代エジプト人の復活の呪文」だそうです。
その背景にはもちろん信仰があるわけですが、エジプトの土地というのは、新生児の生存率が低い、疫病や飢饉で死ぬケースも多いという環境での死生観がつまったものが「死者の書」とも言えるようです。
少しだけ神話が出てくるのですが、世界各地の神話って共通点があるわけで、なんで共通点があるのかほんとに不思議ですよね。いずれそれについて掘ってる本も読みたいなぁ。
次は論語にいきます。 -
教養というよりも漫画で純粋に泣けました。
エジプト人の死生観がリアルに眼前に繰り広げられて、面白かった。 -
腓コブラ 隼ハヤブサ ミイラ トト ナイル川 呪文
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こういうのは好き。
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分かりやすい!
日本の来世って結局のところ現世だよな。
こんな具体的な来世はすごくて、考えられないし、
国が違えば、考え方も違うんだなってすごく考える話。
こんな感じにもっとわかりやすく、博物館も展示してくれると助かる。
せっかく実物とそれを復元できたレプリカがあるのだから。