お囃子えりちゃん寄席ばなし

  • イースト・プレス
3.35
  • (0)
  • (6)
  • (11)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 52
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781606996

作品紹介・あらすじ

「寄席囃子」の仕事って!?厳しい研修時代、そしてM‐1グランプリ参戦!柳家喬太郎師匠他、豪華ゲストとのスペシャル対談収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 落語会や寄席で三味線を弾く「お囃子さん」とは、どういう人たちなのか!

    と、いう興味や好奇心を抱いたことがある人には、読みやすいし軽く楽しめる一冊。そうでない人にとってどうなのかは分かりません。

    「お囃子さん」になるにはいろいろな形があるそうですが、この著者は国立劇場の公募コースで2年、ハードに勉強してなったそう。落語自体が割と人気が上がってるので、お囃子さんも需要が絶えないのでしょう。
    (いずれにせよ最終的には落語協会なり落語芸術協会なりの認可が必要だそうですが)

    無論、著者が「は標準的なお囃子さん」と言うわけでもないでしょう。こういう伝統芸能の世界に(表面だけでも)現代っ子でござい、という看板で入っていく訳ですから、度胸はありそうです。

    あと、2018年現在噴出している日本の体育会の協会のセクハラ・パワハラぢゃないけれど、こういう伝統芸能の世界も、インターネット時代までは、閉鎖的なぶんだけ人間関係で大変なことも多かったんだろうなあ、と、思ったりします。

  • 図書館で目につき、お囃子さんって?と手に取りました。噺家さんのペースに合わせたり、色々リクエストされたりと、臨機応変に対応しなくちゃいけないし、大変そうだけど、やり甲斐がありそうなお仕事だなって思いました。後半は著者のえりちゃんの事が多く、お囃子さんとはあまり関係なかったけど、人間的にも面白そうな方で楽しく読ませていただきました。

  • 会社員から国立劇場寄席囃子養成コースを経て寄席囃子さんになったという恩田さんのご本。お囃子さんってこうやってなれるんや、というのが3分の1、あとは恩田さんのお話。三味線上手くないとなれないんだな…それ以上に寄席好きでないと。「さばのゆ」のお話も出てきた。

  • 以前行った寄席の紙切りでお客さんから「高校野球」ってお題が出たとき、く~も~は~わ~き~♪の歌を即興で弾いていてお囃子さんってすごい!って感動しました。

    お囃子さんとは?お囃子さんになるには?という指南書ではなくあくまで「お囃子えりちゃん」の本ですが、対談などで彼女が本当に可愛がられていて面白い方なんだなというのが伝わってきました。

  • 恩田さん、魅力的な方だな。
    寄席囃子さんでこんなにも顔が出て、名前を覚えてもらっている人、珍しいな。

  • 寄席でお囃子をしている恩田えりさんのエッセイ。「お囃子ってなんぞや」という本格的な話ではなく、寄席とは縁もゆかりもなかった女性が、お囃子になるまでの奮戦記といったところ。エッセイ、対談、マンガの三部構成になっていて、サクっと読める。読後、思ったことは「恩田さんと酒を飲んだら楽しいだろうな」でした。

  • 何となく借りてきた本が、かなりおもしろかった。

    ある日寄席に行き、その雰囲気に魅了されて、寄席という場で生きていきたい!と思った、えりちゃんが、「お囃子さんになりたいんですけど」と国立劇場に電話して、その後、三味線を習い、「寄席囃子養成コース」(国立劇場伝統芸能伝承者育成機関)を経て、プロになった。

    養成コースでの同期は全員、三味線の名取だったというから、フツウの会社員だったえりちゃんが、「なりたい!」という思いはあったにせよ、寄席囃子になった(なれた)というのは、それなりに珍しい経験なのだろう。養成コース時代は、もうひっしこいてベンキョウし、練習した風である。

    えりちゃんの歳ははっきりとは書いてないが、たぶん私よりちょっと下くらいか。会社員から、ひょいとこんな伝統芸能の世界に入る人も、いるんやなーというかんじ。

    本は、だははーと笑いながら、さらさらーと軽く読むのにちょうどよかった。こんな風に修業して、こういう働きをしているのか、という寄席ばなしだけではない(モンゴルへ行った話とか)、いろんな相手との対談やら漫画も入って、寄席ばなしであり、寄席囃子のはなしだと言えば言えるが、むしろこれは「えりちゃん」の本なのだなあと思った。

    (5/12了)

  • 寄席のお囃子をやっている恩田えりさんが語る、寄席の裏方・お囃子さんの日常と、寄席を支える心意気。
    漫画と対談・写真などで、一般の人にはあまり知られていない寄席の世界を興味深く紹介。
    恩田さん自身は、OLを辞めてこの世界に入ったという努力の人。
    メガネと着物が似合う、チャーミングな方です。

  • 落語に興味が沸いてきているので、図書館で借りましたが・・・。
    お囃子や寄席に関することより、恩田えりさんに関する本という印象です。
    彼女の事を知らないと、楽しみきれないです。
    寄席の裏側等をもっとコミックで紹介してくれたらよかったかと。

  • 同居人購入本。
    伝統芸能に関わるって良いよねぇ。
    えりちゃん…って呼んで良い年なのか悩むけどw
    あ、リオとサンパウロには何があったんだろうか…

全13件中 1 - 10件を表示

新子友子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×