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- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781610559
作品紹介・あらすじ
湖の底に静かに堆積し、長い年月をかけて美しい縞模様を刻んできた「年縞」、それは地球の記憶そのものだった。過去の標準時計として、世界から認められた日本の年縞が、次々と新たな事実を明らかにしていく。危機の時代を生き抜いた生存戦略とは-「年縞環境史学」が解き明かす人類史の謎。
感想・レビュー・書評
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気持ちの良い本でした。ちょっと日本のことを持ち上げすぎのような気もしますが、私も、21世紀は世界が日本化(こんな表現は使われていませんが)していくべきと思います。西洋は麦作と牧畜の文明。それは環境を破壊し、戦争をする文明です。東洋、特に日本は、稲作と漁撈。自然環境と共存し、平和を愛する文明です。縄文時代には一切武器がつくられていなかったと言います。梅原先生が盛んに言っている「草木国土悉皆成仏」という考え方を広めていかないといけないのでしょう。本書に書かれている文明論が、もとは「年縞(変換してすぐ出てくる言葉でない=まだ一般的になっていない言葉)」という、いたって科学的な調査の結果わかってきたというのが実におもしろい。そして、著者は最後に二人の天才を取り上げられています。それは、私も読み続けている、梅棹忠夫と梅原猛の両氏。梅原先生にはもう一頑張り、そして、安田先生にはまだまだ現役で活躍していただきたいものです。梅棹先生の新刊、早く手に入れたい。
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