失踪日記2 アル中病棟

著者 :
  • イースト・プレス
4.09
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本棚登録 : 1440
感想 : 188
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781610726

作品紹介・あらすじ

緻密な描写。ギャグマンガ家ならではの客観的な視線。『失踪日記』以上にすごい作品です。───とり・みき  過度の飲酒でアルコール依存症となり、担ぎ込まれた通称『アル中病棟』。入院したらこうなった!30万部ベストセラー『失踪日記』から、満を持しての続編!

感想・レビュー・書評

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  • ★★★
    今月10冊目。
    自伝漫画。前回ホームレスになりアル中になり病棟に。
    無茶苦茶なおっさんだな。

  • 失踪日記の続編。AAなど、自分たちで振り返るトレーニングはなるほどと思った。

  • 「失踪日記」の続編。アルコール依存症を患った漫画家の吾妻ひでおは、アルコール依存症専門の病棟、「アル中病棟」に入院する。その時の経験を漫画で綴ったもの。
    アルコール依存症は、本人にとっても家族にとっても悲惨な病気であるが、日本にどれくらいの依存症の人がいるのか、ネットで調べてみると、80万人以上ということであった。80万人というのは、日本全体の人口1.2億人からすれば、0.6-0.7%程度。成人人口の比率からすれば、おそらく1%程度になるのだろう。ただ予備軍を含めると、その5倍以上の440万人になると言われており、成人人口の5%以上になるのだろう。予備軍の440万人という数もすごいし、5%という比率も大きな数字だ。
    漫画の中で、吾妻ひでおはアルコール依存症について、下記のように語っている。
    「アルコール依存症って、回復はしても完治はしない不治の病なんですよね。何十年断酒していようと一度呑んでしまえば元の木阿弥。いずれ内臓のどこか、あるいは脳を侵され廃人になるか死に至ります。」
    不治の病であるから、依存症に陥った人が普通に生活しようとすれば、出来ることは、「お酒を呑まない」ということだけとなる。それを1日1日続けることだけが出来ることだ。そして、それをサポートするのが、アル中病棟である。ただ、治療成績は悪い。統計によれば、アルコール依存症患者は治療病院を退院しても1年後の断酒継続率はわずか20%、ほとんどの人は再入院、もしくは死んだり行方不明になったりしているということだ。それくらい恐ろしい病気なのである。
    吾妻ひでおは、なんとか治療を進め、退院にこぎつける。そこで、この漫画は終わっているが、実は勝負はこれからなのだ。アルコール依存症患者の飲酒欲求はなかなか治まらないもので、最低でも2年、長くて10年つきまとうらしい。
    この漫画を読んでいると、絶対に酒に吞まれないようにしなければ、アルコール依存症には絶対にならないようにしなければ、という気持ちにさせられる。

  • 自分はアル中ではなかった。

  • 3刷 帯

  • ・アル中患者の様子が誇張表現なく表現されている

    ・人間性とアル中という病気は本当に関係ないんだなぁと思った。あと自分はお酒弱い体質でよかったとも思った。強かったら自分もなってそうで怖い。

    ・やば、7月終わりのセミって5時から鳴き始めるんかよ

    ・本の厚みとは裏腹にスイスイ読める漫画だった。現在早朝5時。

  • 友人から借用。

    失踪日記よりは楽に読めた。
    病棟の様子、個性的な面々が緻密に記されている。

  • 吾妻ひでお氏の作品『失踪日記2 アル中病棟(2013)』を読了。2022年”本”(漫画)95冊目。

  • アルコール中毒について講義で学び、入院治療ってどんな感じなんだろ…と思ったときに大学の図書室でこの本を発見。
    医療提供者目線ではなく当事者目線で書かれているためとても面白かった。漫画なためにサクサク読めるしなにより絵柄が好み。

  • 失踪日記に比べると、アル中病棟にとどまっている為、ストーリの展開が少なく、刺激が少なかった。それでも最後のコマに向かう展開は好きだった。

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著者プロフィール

漫画家。1950年、北海道生まれ。1970年代に『ふたりと5人』『やけくそ天使』などで人気作家に。その後、不条理漫画や自費出版の同人誌「シベール」でおたくの教祖的存在になるも、80年代末から失踪やアルコール依存症を繰り返す。その体験記『失踪日記』で、日本漫画家協会大賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、手塚治虫文化賞マンガ大賞、日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門を受賞、話題に。

「2015年 『文庫 逃亡日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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