コーラン (まんがで読破 MD133) (まんがで読破 133)
- イースト・プレス (2014年12月5日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781612690
作品紹介・あらすじ
イスラームを信じる人々の信仰と生活との基盤が、『コーラン』(クルアーン)である。ともすれば「男尊女卑」「暴力の容認」というゆがんだイメージが先行しがちだが、実際の彼らはどんな教えを信じ、何を考えているのだろうか。"イスラームという生き方"の基盤が示された、唯一無二の聖典を漫画化。
感想・レビュー・書評
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岩波文庫でも白水社でも読んだし、ネットのコーランも全文パソコンに入れて検索しながら読んでるんだけど、コーランだけ読んでも、イマイチ背景がよく分かんないんだよね。
このマンガでは、その背景が描かれてて参考になった。
しかし、ムスリムにとってムハンマドは描けないはずなのに、と思ったら、ムハンマドの顔は空白になってる。なるほど。
ムハンマドは商人であり、戦士なんだよね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2022/10/18
クルアーンは韻律のある詩でありアラビア語で朗読しなおと本当の意味で詠んだとは言えない。イスラム教のアラビア世界での布教にはその美しい言葉が大きな効果を発揮した。
イスラム教はムハンマドの親せきでアラビア世界には珍しいキリスト教徒の影響を受けている。そのため旧約聖書と新約聖書も啓典と認め、ユダヤ教の預言者とイエスをアラーが遣わした使徒と認め、その奇跡の物語を受け継いでいる。ユダヤとイエスの神も同じアラーであると認識しており、ユダヤ教徒とキリスト教徒は啓典の民であると位置づけられている。しかし、イエスはあくまで人で使徒の一人でありアラーではなく、またムハンマドも最後にして最大の預言者であるが神格化していない。教理もユダヤ教・キリスト教と似通っており、世界を作った唯一神がおり、週末の日には全員が蘇り審判がくだされ、神を信じ善行を重ねたものだけが天国に行けるというもの。
ムハンマドの奇跡はクルアーンにも少ないが、その美しい詩的な聖典と世俗君主としても優れた統治による社会的正義の実現によってイスラームは中近東を席巻した。
イブラーヒームがイサクを犠牲にしようとした際には悪魔が現れ誘惑しようとしたといったアレンジがある。またユダヤの神が嫉妬深い神であるとしたが、イスラームの神は慈悲深い神である。
マッカからメディナにヒジュラし、ウンマを作り上げ自身が描く社会正義を実現したムハンマドは、その後マッカを征服してその版図を広げていった。 -
コーランについてざっと知ることができた。
マンガなので読みやすい。 -
ざっとイスラム教のことがわかった。つもりになった。
ムハンマド、シーア派、メディナ、あたりの意味がわかった。 -
ざっくりとコーランの内容を知った。ギャグがあまり面白くなかった。コーランの内容が網羅されているのか疑問に思った。
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宗教の力が弱まっていると言われて久しい昨今。その中にあって影響力を強めているといわれるのが、イスラームの教えらしい。
という話を聞いたので、入門書として読んでみたのが本書である。
アラビア半島の歴史的背景からイスラームの教えにどうつながったのか、までが大まかに掴める一冊になっている。多少、このシリーズの中では分厚いので読み終わるのに時間はかかった。しかし、入門用としてイスラームへの関心を高めるには十分すぎるほどよく出来ているのではないかと感じた。
日本では、メディアの影響などもあって、どうしてもイスラムと聴くと「テロ行為」などの暴力的事件が浮かんできたりしてしまう人も多いと思う。
しかしそれはあからさまな偏見であり、多様性やグローバル化が進むこの時代にあっては、その認識は損でしかないように思う。
漫画という形で気楽に手に取れる、ぜひ一読してもらいたい一冊。 -
入門編としてはありがたい、漫画。
ざっくり要約されているので、これを手がかりに次なる本を選びたいです。 -
コーランと言うよりは、ムハンマドの生涯と言う内容でした。
コーランを真面目に知りたい人には、ちょっと物足りないのでは…と感じました。
でも、見やすい画で、勉強にはなりました。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/772615 -
絵柄がいまいち好きになれない…。