データ・リテラシーの鍛え方 “思い込み”で社会が歪む (イースト新書)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 117
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781651194

作品紹介・あらすじ

内閣支持率の世論調査
「朝日新聞」調査)支持率38%、不支持率42%
「産経新聞」調査)支持率34.7%、不支持率56.1%
どうしてこうなる!?

調査1)回答者1万人 死刑制度廃止に賛成70% 
調査2)回答者600人 死刑制度廃止に反対70%
どっちを信じる!?

市場調査、過剰広告、動員アンケ―ト、世界大学ランキング……巷にあふれる情報に騙されるな!


「内閣支持率○○%」「顧客満足度No.1」「○○人に○人が利用」「○○ランキング第一位」……。現代人は膨大な情報に囲まれ、日々アンケート結果やランキングの数字を目にしている。しかし、そこには統計や調査手法の罠があり、真に受けると誤解するものだらけなうえ、ネット社会ではウソの言説が独り歩きしがちだ。ニュースや広告、キャンペーンなど、世の中に流布する「データに基づく話」には、どんな誤りがあるのか。実例を挙げてデータの裏にある問題点を解説し、騙されない方法を伝える。無意識にデータを過信し、「思い込み」で社会を見ないようにするための処方箋。

感想・レビュー・書評

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  • データ・リテラシーの鍛え方 思い込みで社会が歪む
    著作者:田村秀
    イースト・プレス
    実例を挙げてデータの裏側にある問題点を解説し「思い込み」で社会を見ないようするための処方箋。
    タイムライン
    https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

  • 鍛え方のパートはあまり無く事例の紹介が多めだが、興味深く自分自身誤解していたことも多い。
    自分がデータを作るときにも、特に2軸グラフは気をつけないといけないと思った。

  • 調査1)回答者1万人 死刑制度廃止に賛成70% 
    調査2)回答者600人 死刑制度廃止に反対70%
    どっちを信じる!?

    というような質問がAmazonの紹介文に書かれています。
    この本を読むを上記のような質問に自身を持って、情報が足りないから何とも言えないと答えることができるようになります。

    書意識、無意識にかかわらず事実誤認を誘発するようなデータ利用の実例が数多く紹介されていて面白く読めます。

    あまりないですが、アンケートを作る際には細心の注意を払って作成しようと思いました。

  • 鍛え方としては、いまいちかなあ。
    事例はいくつかあって、それは面白いんだけど。
    大事なことではあるが、本としてはいまいちかな。

  • 本書を読んで、世の中のデータの多くは、恣意的な操作が加えられていると言っても過言ではないように感じた。
    データの取り方、グラフの表示の仕方で、受け手に与える印象がだいぶ変わることが分かった。
    アンケートなどもどのような人に答えてもらうかで、その割合に大きな差が出る。当たり前の話だが、阪神タイガースの上場についてのアンケートを見ると、それがものの見事に反映されていて、とても興味深かった。
    デイリースポーツ、日刊スポーツ、ライブドアがそれぞれ取ったアンケート結果がある。
    阪神ファンを多くの読者に持つデイリースポーツは、賛成が7%なのに対して、上場に賛意を示していた堀江氏が社長を務めていたライブドアでは、賛成が73%なのである。
    このようにデータの裏側を考えなければ、歪んだ情報を信じてしまうこともあるだろう。
    また、サンプリングの仕方についてはとても勉強になった。例えば、都道府県ごとにサンプルを集めてデータ化する場合は、その都道府県ごとの人口比で按分しないと偏ったデータになってしまうのだ。
    データの正しい取り方を知ることも、正しい読み方をするためには必要なことだろう。
    色々な角度からデータリテラシーについて解説されていてためになった。

  • 東2法経図・6F開架:350.1A/Ta82d//K

  • まっとうなご意見でほぼ賛同するけど
    ・賛同する人には物足りない内容
    ・賛同しない人には受け入れられないだろう書き方
    うーむ

  • 言いたい事は理解できるが社会が歪むかな?
    マスコミの報道に気を付けるべき。

  • 様々なメディアや世の中に出ている、各種データや調査・アンケートを正しく見て、正しく判断、活用するために必要な教養、能力を具体例を挙げながら解説してくれる1冊。データやアンケート結果、ランキング等はしっかり主体性を持って見ないと間違うということを改めて認識しました。

  • 読後直後のタイミングでの感想を書くのは難しかったが、ある程度時間が経つ中で、テレビなどで示される各種調査を、この著者が指摘する観点に留意してみることができるようになった気がする。

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著者プロフィール

1962年生まれ。北海道出身。東京大学工学部卒。博士(学術)。自治省、香川県企画調整課長、三重県財政課長、東京大学教養学部客員助教授、新潟大学法学部教授・学部長を経て、現在は長野県立大学グローバルマネジメント学部教授。専門は行政学、地方自治、公共政策。著書には『暴走する地方自治』『地方都市の持続可能性』(どちらも、ちくま新書)、近著に『公立大学の過去・現在そして未来』(玉川大学出版部、2021年)など多数。

「2022年 『自治体と大学 少子化時代の生き残り策』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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