星野仙一「闘い」の方程式 トップを目指し続けた男の「人生哲学」 (文庫ぎんが堂)
- イースト・プレス (2018年2月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781671659
作品紹介・あらすじ
追悼――さらば、闘将!
野球人に最も愛されたスポーツライターが描き続けた
名将の闘志と人情。
その圧倒的な「期待感」は、どこから生まれたのか。「Number」「週刊ポスト」で健筆を振るった人情派スポーツジャーナリストが、弱小球団だった中日ドラゴンズ、阪神タイガース、東北楽天ゴールデンイーグルスを優勝に導いた「組織力」「突破力」「改革力」「戦略力」「人情力」「復活力」、そして「夢実現力」を徹底分析し、その素顔と采配の真意に迫る。40年以上にわたる取材から描き出した「星野仙一論」の集大成。
解説:村瀬秀信
【目次】
第1章 「巨大戦力」を叩きつぶせ! 星野仙一の采配力の原点[誕生~現役時代]
第2章 「田舎者根性」から脱却せよ! 星野仙一の組織力[中日監督、解説者時代]
第3章 「弱」を「強」に変える方法! 星野仙一の突破力[2002年・阪神監督就任]
第4章 「悪しき伝統」をぶち壊せ! 星野仙一の改革力[2003年・阪神優勝]
第5章 星野ジャパン「北京五輪出場」への軌跡 星野仙一の戦略力[2008年・北京五輪アジア予選]
第6章 星野ジャパン「世界一」への戦い 星野仙一の人情力[2008年・北京五輪本戦]
第7章 「杜の都」を熱くせよ! 星野仙一の復活力[2011年・楽天監督就任]
第8章 巨人を倒して「日本一」になる! 星野仙一の夢実現力[2013年・楽天優勝]
感想・レビュー・書評
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『星野仙一「闘い」の方程式』/永谷脩
2020年3月30日、衝撃的で、信じられないニュースが国内を駆け巡りました。志村けんさんの死去。。。
彼が残した功績はそれは一言には語りつくせるものでないのですが、一方で、野球界にとってもこの人は無くてはならない存在でした。
星野仙一さん。
幼いころに珍プレーでみた激怒しているシーン。本当に鬼軍曹だと覚えたのが初めてでした。
誰よりも野球を愛し、誰よりも闘志をむき出しにして、そして誰よりも人情と愛情を兼ね備えた野球界のハート。
星野さんの人生哲学とは・・・
書籍の中に、
p25
「愛情をこめて殴るのであれば、本気で殴ってもいい」
「殴ったら必ず次にチャンスを与えろ。叱るなら愛情をもって行え」
「叱るなら、人が見ている前で、はっきり理由を言って、その場で叱れ」
という箇所があります。状況だけみれば、現在では全く旧態依然のようなやり方なのかもしれませんが、そこには選手と監督という間で目には見えずともしっかりと繋がれた信頼関係があってのものだったのでしょう。
もう一度、全体の共通意識、そして、すこしでも気持ち通わせてまとまるということを切に感じた日となりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示