恋ごころの科学 (セレクション社会心理学 12)

著者 :
  • サイエンス社
3.13
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本棚登録 : 141
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781906867

感想・レビュー・書評

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  • 恋心について統計調査やそういった文献を交えて科学的な分析を試みている社会心理学の本です。恋愛って何なのか友人とどう違うのか考えます。
    私は巷の恋愛解説よりは恋愛について理解できたような気もします。でもやっぱり恋愛の好きと友人の好きと動物愛護的な好きの違いが私にはよく分かりません。。

  • 1260円購入2010-01-21

  • 「セレクション心理学シリーズ」を心理学の先生から勧められ、とりあえず1冊目としてとっつきやすそうな本作をチョイス。

    私自身は少年の心理学を専門に学んでいます。
    子どもの成長には家族関係や夫婦関係なども影響を与えますが、よくよく考えてみると、その夫婦に至るまでの過程はあまり明らかにされないよなぁ、とか、少年の性非行なんかも個人的には扱っているので、恋愛と性にはある程度関係があるのかなぁ、とか思いながら読んでいました。
    (最も、こういった話は心理学外の人にするのに良いネタになる、というゲスな目的も含みますが)

    内容自体は学術書らしくまとまっており、研究や統計なども、専門外の人にも分かりやすくまとまっていると思います。
    やはり研究例は少ないのか、著者が学生を対象に行った研究なども含まれていましたが、それでも十分に学ぶことができる書籍だと思いました。
    もっと恋愛心理学に関する研究が進むと良いですね。

  • 恋愛にまつわる社会心理学の研究成果を紹介した本です。友だちと恋人の違いは何かとか、恋人を決めるときに何を重視するかといった研究が紹介されています。
    恋愛研究と聞くと、なんだか胡散臭いものを感じてしまいます。しかし学問として取り扱うことができるテーマであるのだということをこの本は示しています。恋愛も対人関係の一種ですが、対人関係の研究成果が数多くあるのに比べて恋愛の研究が少ないのは不思議でもあります。
    この本は「セレクション社会心理学」シリーズのなかの1冊で、あくまで"現代の恋愛事情"(というか90年代の恋愛事情)について、"社会心理学"の立場から書かれています。恋愛については、ほかにも様々な立場からのアプローチが可能だと思います。他の分野からもこういう本が出てくることを期待します。

  • 『グラフィック社会心理学』人間関係
    『新編 社会心理学 改訂版』対人関係の形成

  • おもしろかった。恋愛を学問的に取り扱っている本。1993年初版で、奥付は2009年初版第17刷とあるのだけど、恋愛の型の例として、『NANA』『ハチミツとクローバー』『電車男』あたりが挙げられているので、細かいところは更新してるみたい。(ただ名前が挙げられるだけで、知らないと全くわからない)
    ただ、紹介されてる研究、統計データなんかはどれも93年以前のものなので、この20年間でどれくらい進んでるか気になるところ。少なくとも、この本の時点では緒についたばかりの研究が多くて、はっきりとした結論が出ていないものが多い。(学術書としては好印象だけれど)
    自分の恋愛観とか、自分の感情とかを客観的に分析する手がかりができるのは有益。
    恋愛に対する男女差なんかは目からウロコだった。そこが違うのかー、みたいな。

  • Leeの色彩理論が読みたくて買った本。
    研究されている方で、研究結果がばぁーって書いてある感じ。世間でよく言われている「男女の恋愛観」とかが検証されて、やっぱりそうだったんだって思うだけで、新しくためになったことはなかったかも…。でも作者に好感がもてた。おわりにとかで特に。全体的に読みやすかった。

  • 日本の研究が中心で,かつ,研究自体もやや古いものばかりだけども,とても読みやすいし面白い。出典も明らかにされていて,質問紙なども付録されているので良心的。授業で使用した。

  • 胡散臭い恋愛心理学本は山ほどあるが、学術的と言えるのは恐らくこれだけ。
    国内の調査対象が学生に限られると言う難点はあるが、アメリカのケースも加えられ研究に厚みがある。
    まともな心理学は親子関係は扱うが、それ以前の男女関係は扱わないと言う常識は不可解。この市場は需給バランスが最もアンバランス。
    著者の松井氏は別の所で「筆者自身が恋愛下手だったことも、研究を進める個人的動機のひとつになっている」と言っているが、まっとうな動機である。

  • NDC分類: 141.6.

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著者プロフィール

筑波大学名誉教授
東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。専門:社会心理学。主要業績:『恋ごころの科学』(サイエンス社、1993年)、『朝倉実践心理学講座8 対人関係と恋愛・友情の心理学』(編著、朝倉書店、2010年)、『惨事ストレスとは何か――救援者の心を守るために』(河出書房新社、2019年)、『三訂版 心理学論文の書き方――卒業論文や修士論文を書くために』(河出書房新社、2022年)など。

「2023年 『恋の悩みの科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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