実践 売上予測と立地判定―実地調査と出店のポイント

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著者 : 林原安徳
  • 商業界 (1998年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784785501792

実践 売上予測と立地判定―実地調査と出店のポイントの感想・レビュー・書評

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  • 売上予測の方法を、ストーリー調の語り口で解説した本。

    実査の際に考慮すべき点や、商圏設定の方法などを、「売上予測調査部」の面々の会話や、オペレーションを実施していく様子を通じて、知ることができる。ストーリー調にしたのは、そのほうが理解しやすいと、著者が踏んだためであると思われる。しかしながら、個人的にこれは逆効果ではないかと思う。

    ストーリー調を採用する利点は、①抽象的かつ複雑であるため理解するのが困難で、②いまいち問題意識を共有しづらい、という特性を持つ理論体系を学習する際の精神的労力を、劇的に下げる点である。すなわち、①抽象的かつ複雑な理論体系を、ストーリーの中で発生する具体的な問題に当てはめ、徐々に進展させることで複雑さを解きほぐし、自然な帰結として頭に入る、②読者が共感しうるような登場人物の問題に適用し、その精神状態等々も含めて記述することで、問題意識を自然に共有できる。

    然るに、本書が対象としているのは、店舗売上の予測である。この分野は、①一つ一つに事項は抽象的でもなければ複雑でもない。むしろ極めて具体的、かつ単純である(その極めて具体的・単純な事項を、どこまで愚直に集め、まとめ、実施できるかが、鍵となる)、②売上がなければ利益もないわけで、問題意識はコレ以上ないほどに単純明快、である。

    よって、ストーリー調にするメリットがない。むしろ、単刀直入に記述すれば済むところを、会話調で徐々に進展させていくため、冗長になったり、要点が不明瞭になったりしている。

    結局、本書は全200ページのうち、最後の30ページで、ストーリー調になっていた部分のまとめと深堀りを、通常の記述スタイルで行っているが、こちらのほうがはるかに見通しがよく、簡潔で、分かりやすい。著者の長年の経験の重みが分かる、良い理論体系となっている。最後の30ページだけ読めば十分なくらいである。

    店舗売上予測という、ストーリー調にする意味がない分野で、ストーリー調を採用してしまったが故に、良質な理論体系を殺してしまった本。☆2つ。

  • 良い本。だけど、もう1冊「これが「繁盛立地」だ!―人が集まる、だから儲かる」の方がオススメ。

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