- Amazon.co.jp ・マンガ (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784785927875
感想・レビュー・書評
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第二巻で序章が終わり三巻から本編が始まるわけだけど、それもあってかこの巻ではあっという間に獣の騎士が集まっていく。というか存命の騎士はこれで全員登場したことになるのか
これまでに登場した獣はトカゲのノイを除けば、まあ普通と言えなくも無い犬や烏だったけど、この巻で登場する獣は一風変わったものが多い。馬や蛇はいいとしても亀やカマキリって相当変わってる。
まあ、極めつけに風変わりな獣はカジキマグロなわけですが。この時点ではあまりに脈絡無さ過ぎて意味不明なカジキマグロが後々あのような伏線に繋がっていくなど誰が想像できただろうね
これまでは単独主人公の形をとっていた夕日。そこに現れのが夕日のライバルを名乗る三日月。主人公のライバルということは物語上のもう一人の主人公となり得るわけで
この巻の前半では夕日、三日月それぞれが半月の死を引きずる様子が描かれる
越えたかった半月が死んでしまった三日月は無軌道な暴力を南雲に向ける。目の前で自分に親しくしてくれた人の死を見た夕日は思うように戦えなくなる
ある意味スランプに陥ったような状況。それを乗り越えるためには雑念を捨て無我夢中になるしか無い。
そうして、三日月は山ごもりをして掌握領域を思うがままに使えるように成り、夕日は困難な状況の中で誰かを助けるために再び立ち上がる
特に夕日がノイの為に、そしてヒーローになる為に立ち上がるシーンは素晴らしい。ノイが夕日の祖父を助けたシーンとも重なるようになって居る点も尚更
あの時、ノイは夕日を「友」と呼んだ。そしてここに来て夕日もノイを「友」と呼んだ。更に半月から技を託されていたと知った夕日はようやくその死を嘆けるように成り、半月についても「友達」だと考えられるようになった
ノイが言うように夕日は強くなった。それは力のことではなく心の強さ。あれだけ他人に対して冷淡で自我が弱かった夕日は誰かを助けるために行動できるように成り、誰かのために涙を流せるようになった。それはとても大きな成長だろうね
そうやって夕日は成長してしまったから、以前のように地球を砕くというさみだれの願望を妄信的に叶える行為に疑問を抱くようになる
ラスト、存命の獣の騎士が勢揃いし彼等に向かってさみだれは演説を行う。わざわざ垂れ幕を引きちぎってマントにしたり、上空を飛んで登場したりと非常に芝居じみている
芝居じみた演説、その後でさみだれは夕日に向けて自分を止めるかと確認を行う。夕日はこの地球は魔王に捧げると誓う
さみだれも夕日もその遣り取りはどこか芝居じみているように感じられる
何人もの騎士が悪の魔法使いからお姫様を守って地球を救うという童話的物語。その裏で進むのは姫と騎士による地球を砕く物語
その物語めいた筋書きの中でお姫様の皮を被った魔王のために自分の役割を演じきる覚悟を決めた夕日
ここで彼がどの様な覚悟を決めたのか考えると、本当にこの巻で描かれた内容は夕日にとって転機となるものだったのだと思える詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全体的に雰囲気が淡々としてます。
騎士も全員揃い、ラスボスも出てきて、必要な登場人物は全員出てきた。
次へのために、少しスピードを緩めたような感じ。
あとは、南雲さんの職業が・・・。 -
P105で、初めて漫画で声出しながら泣いてまった。
カジキマグロとか!!なんなのこの振り幅!!!コロされる!!!!!!!!! -
うーん
期待しすぎかな
まだ展開的に目新しいところはなく、金色のガッシュみたい
今のところあっちのが面白い -
大ボスは出てくるし、仲間も揃うし超展開。まだ主人公も強くないし今後が楽しみ。
あと姫のパンツに可愛げがなくなってきた。 -
惑星を砕く物語、役者が少しずつ揃い出す。
と言っても、運命的な出会いとかが起こるわけでも何でもないところがこの作品らしいなと思う。
他の騎士たちもなかなか面白そうな人たちだし、敵方の魔法使いはかなり変な奴っぽいし、これからどうなることやら。
犬の騎士・東雲半月の願い事がこれから夕日にどういう影響を与えるのか。少しずつ変わっていく夕日を見るのが楽しみ。 -
これで役者は揃ったのだろうか。
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白道さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
雪待キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
昴キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
白道さんが飯作りに来た時のさみだれとの微妙な空気感好き。 -
全員で12人いるという獣の騎士、登場まで焦らすかと思いきやあれよあれよと大集合。さらにふらふら~っとラスボス(?)まで出てきました。ゆるーい展開とゆるーいギャグはそろそろクセになりそうです。
でもキャラたちの描写はガチなのは変わらず。特に落ちて這い上がってまた落ちて、と主人公夕日はアツい。姫も相変わらずかっこいいですね。