マンガで分かる心療内科 依存症編(ネット・スマホ・ゲーム・ギャンブル・ポルノ) (ヤングキングコミックス)

著者 :
  • 少年画報社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784785959067

作品紹介・あらすじ

誰しもがいつの間にかなっている依存症とは何か?
前回の薬物アルコールに続き、今回はネット、スマホ、ギャンブルなどの依存症を克服するにはどうしたらいいかをマンガで分かる心療内科シリーズのゆうきゆう&ソウコンビがわかりやすく解説!

感想・レビュー・書評

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  • スマホで、当たり前のように、
    好きなモノを買って、好きな音楽を聴いて、
    好きな映像を見て、気になるニュースを見る。

    また、毎日、膨大な量の、ありとあらゆる広告を見る。
    無料を唄うゲームがあって、
    簡単にダウンロードできて、
    たった数分で、新しいゲームを遊べる。
    どのゲームにも、基本は、終わりはない。
    ずっと、遊び続けることができる。

    また、簡単にスマホでポルノ画像や映像も見ることができます。

    スマホは、トータルな娯楽を、私たちに提供してくれます。
    スマホが登場するまで、私たちは、わざわざ、娯楽を提供する
    人、場所に行っていましたが、今は、24時間、どんな場所でも、
    ネットが繋がれば、最高の娯楽を楽しむことができます。

    スマホを手にとり、
    気づいたら、数十分、数時間が経っていた、
    そんな経験は誰にでも、あるのではないでしょうか?

    スマホは、自分達の自己承認欲求を簡単に満たしてくれます。
    これだけ、短期間に全世界に普及したモノは、
    未だかつてありません。恐るべきスピードで、
    世界に普及しました。

    単にスマホが、便利だからというより、
    もっと、根源的な理由、それは、良い意味でも、
    悪い意味でも、スマホが、人間に影響を与えるものだからでしょう。

    個人的には、スマホは、アルコールや麻薬と同じように厳しく規制する
    対象にすべきだと思います。

    私たちは、薬物をどう扱うかに関して、長い歴史をかけて、
    また、さまざまな争いや失敗を経験して、どう付き合えばよいのか、
    その対象の社会との距離感を、法律や規制を施行することで、
    社会での市民権を得てきました。

    しかし、スマホに関しては、今だに、それと、どう付き合ってよいのか、
    判断できないでいます。スマホは、私たちの生活を変えるもの、
    もっと便利にしてくれる、そして、より豊かな社会を築く上で、
    なくてはならないものとして、これから、どんどん、その重要性が、
    増していくかもしれません。

    スマホは、それが自分達に与えるものは「情報」です。
    情報は、決まった形がなく、重さもありません。
    また、どういうモノなのかも千差万別です。
    どういう情報が、どれぐらい人間に影響を与えるのか、
    その包括的な研究は、今始まったばかりです。

    負の例をあげると、
    ゲーム依存症と思われる未成年者の脳と健常者の脳を比べた所、
    脳に可逆性の変化が発見されました。
    この変化は、前頭前野の広範囲に及び、
    意思や記憶をつかさどる能力が、
    一生涯元通りにならないことを意味していると言います。

    またSNSの使用時間を調査した所、
    小学生から中学生の中で、SNSに多く時間を使えば使った人ほど、
    成績が悪かったという研究があります。
    では、SNSの時間を少なくすれば解決するかというと、
    そう簡単なことではなく、
    長時間SNSを使用した被験者の脳の海馬(記憶をつかさどる)の発達が遅れているという
    衝撃的な結果が発表されています。
    このような状態になった脳が果たしてこれから健全な発達が可能かは、
    今はよくわかっていません。

    一日数時間勉強して、その記憶が、
    一日2時間のスマホで、「消される」という研究もあります。
    勉強の気分転換にスマホで遊んでいたのに、
    気分転換どころか、成績を下げる元凶になっている、笑うに笑えません。

    以前、アヘン=麻薬は、疲れがとれる、良い気分になれると言われて、
    多くの人が手にしました。その害が、あまりわかっていませんでした。
    正確にいうと、その依存性はわかっていました。

    アヘンは、一気に世界に広まり、多くの人が、アヘンに手を染め、
    不幸な人生を歩みました。ある国は、国がアヘンで崩壊し、
    戦争にまで、陥りました。
    この状況って、今のスマホの普及とかなり似ているのではないでしょうか。

    情報が、どう私たちに影響するのか?
    おそらくは、とんでもなく影響を与えるものだと思います。
    良い影響なら、全然いいんでしょうか、
    悪い影響ではないかと思います。
    その「影響」がどれほどのものなのか、
    どれくらいの代償を必要とするのか、
    正直、恐ろしくて、考えることができません。

    好きなモノをひたすら享受できるスマホは、
    現代のアヘンになっているでしょう。
    好きなモノをひたすら享受できるようになった人間は、
    果たして、幸せになれるのか?

    何を食べるかについて、気をつける人はたくさんいますが、
    何を見るか、知るか、聞くか、つまり、情報に関しては、
    それほど気をつけません。

    どちらも、カラダに直接入れるモノにもかかわらずです。
    もう少し、私たちは、情報に関して、気をつけて扱って、
    採り入れた方が良いかもしれません。

    この本は、依存症になった人、なりそうな人に関するガイドラインですが、
    実際、日本では、スマホ依存含めて、それほど問題視されていません。

    これから、勉強するにも、仕事するにも、何をするにも、
    よりより人生を築く上で、
    スマホと、どう付き合っていくかが、
    私たちの人生上での、最重要課題だと思います。
    これは、決して、言いすぎではないと思います。

    最低限ですが、スマホ使用のガイドラインとして、以下5点を上げます。

    ①スマホを使用しても、自分の人生や生活を良くするモノは基本、得られない
    ②スマホを使用することが、自分の貴重な時間を、どんどん奪うことにつながる
    ③スマホを使用することによって(SNS、ゲームなど)自分の人生が破壊されることがある
    ④スマホで知りえた情報は、自分が5感を使って得た情報より、はるかに劣る、価値がない情報が圧倒的に多い
    ⑤一日2時間以上、SNSやゲームを使うと、脳の発育に悪い可能性が指摘されている。
    また、成人になった人に関しても、正の影響より、負の影響の方が、圧倒的に多いと認識した方がよい。
    できれば、スマホ使用時間(仕事上で使う以外を除き)は、毎日1時間以下とする

    上記に関して、反論はいくらでもできると思いますが、スマホに過度の期待をしない、
    できる限り、使用時間を減らしていくことが、今の私たちに求められていると考えています。
    言い換えれば、思考する時間、想像する時間、誰かと一緒に楽しむ時間、
    実行する時間、この時間を、如何に能動的に獲得するかが、
    よりよい人生を築く上での、キーとなると思います。

  • 何かと理由をつけてゲームをしたがる癖があったが、この本を読んで、ストレス発散にゲームをすることは適度な時間でやり始めると決めても結局やりすぎてしまい、逆効果であると気付けた。

    ポルノ依存の危険性として、楽しみがポルノだけと感じると、他の喜びを感じれなくなると言っており、時間の無駄であると感じた。

    今は、本書でも書かれていた、依存の波の谷の部分でやめたいと思っている時期だと思い、そのためにポルノを見ないために他の行動に昇華したい。

    これらを改善して、ドーパミン受容体を正常な状態に戻し、勉学、運動、幸せな人生を取り戻したい。

  • スマホゲームに3日間はまってしまい、このままではヤバいと思い購入しました。
    スマホゲームにしてもゲームでは達成感があるからやめられないんでしょう?と思っていつでも止められると思っていたが、理論や研究などの裏付けを用いて止められない理由を解説してくれたのですごく納得感をもって受け入れることができました。
    ドーパミン、βエンドルフィンについての理解も深まったので、良い一冊だったと思います。

  • 少し内容と表現が薄かったように感じた

  • 依存性の危険性を全く持って無い人にオススメ。
    情報量は専門書に劣るけど快楽に溺れてる人間は読めないですし。

  • 依存症編の全2巻のうち2冊目だが、この本だけ読んでもよく分かった。
    内容としては類書で既知のものも含まれてはいたが、マンガだとやはり分かりやすいし身近な例が出てくるので実行に移しやすい(気がする)。表紙の「読むだけで……やめられる!」というのは誇張だと思ったが、読み終わってみるとそうでもない気がしてきた。

  • 読み物としてサクッと

  • クロスアディクションかあ
    ともあれ根気が必要な疾患群である。

  • 気付くと時間が経っていることが多くあります。依存症になっているのでしょうね。気をつけねばなりませんね。

  • ネット・スマホ・ゲーム・ギャンブル・ポルノ依存についての特別編。
    表紙からもわかるように、今回はRPG形式で進んでいくので読みやすかったです。いや、相変わらず破茶滅茶ではあるんですけど(笑)。

    ソシャゲのガチャやパチンコの仕組み・・・気づいてみれば「踊らされてたー!」という気持ちになりますね(私はパチンコはしないけれど、ソシャゲのガチャ課金は少ししていました。今は無課金ですが)。
    ネット依存にも心当たりが・・・。一番依存していたと思われる時期よりは時間が減ったものの(ゲームもネットも)、完全に「やらない」という選択はこれからもできなさそうだなぁ。
    ・・・うん。せめて今以上に依存することがないように気を付けよう(甘くてすみません)。

    ここからは心理学的なことではなく、マンガへの感想。

    いやしさんのエプロン姿、可愛くて良かったです。あと、あすなのラスボス衣装(?)はエロいと思いました(確かにパ○ドラに出てきそうな感じではあるけれど)。
    まさかの男女逆転ネタにもびっくりしたし(男になったひめるさんイケメン。そして、じいさんはばあさんになると羞恥心が生まれるのか・・・と衝撃)、ナルシストの成男が異性(というよりも自分以外の存在)に興奮することにも驚きました。

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