表現のエチカ 芸術の社会的な実践を考えるために

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  • 青弓社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787274274

作品紹介・あらすじ

芸術家は、なぜ、自らの表現を発表することで社会に何かを知らせようとしたり、自らの表現を歴史化しようとするのか。
いまや世界中で一般的になっているインスタレーション、ミックスドメディア、パフォーマンス、インプロビゼーションなどの現代芸術特有の表現形態、さらにはトリエンナーレや芸術祭などのプロジェクト型の芸術活動なども、「行為の芸術」としてのインターメディアという考え方を基本にしている。いわゆる現代美術は、「行為の芸術」の社会実験としての役割を果たしてきた。だからこそ、政治、経済、科学技術、福祉あるいは環境とも関わらざるをえない。

本書は、「行為の芸術」としてのインターメディアを出発点として、「芸術とは何か」「芸術が存在する世界とは何か」という問いと向き合った論考である。とりわけ、同時代芸術で発揮されているさまざまな表現の実践を、エチカ=倫理の観点から論じる。

目次
序 章 芸術を取り巻く条件
第1章 表現衝動と社会実践
第2章 資本主義リアリズム
第3章 路上の倫理学
第4章 ポスト・アーカイブ型アーキテクチャをめぐって
第5章 歓待のゲーム

著者プロフィール

1959年、長崎県生まれ。メディア論、芸術実践論、図書館情報学。東京藝術大学大学院映像研究科教授。「RAM Association」プロデューサー。図書館情報大学大学院修士課程修了。せんだいメディアテークや川口市メディアセブンなどの各種公共文化施設の立ち上げに携わる。著書に『表現のエチカ 芸術の社会的な実践を考えるために』(2020)、『インタラクティヴ・マインド 近代図書館からコンピュータ・ネットワークへ』(新版、2002)、『人間交際術 コミュニティ・デザインのための情報学入門』(2001)、『司馬遼太郎をなぜ読むか』(1999)、『東京ディズニーランドの神話学』(1999)、『メディア論的思考 端末市民の連帯意識とその深層』(1996)、『図書館建築の図像学』(1994)、監訳にJ・キャンベル『世界の図書館 美しい知の遺産』(2014)などがある。

「2023年 『メディアエコロジー 端末市民のゆくえ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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