結末のない事件 (新樹社ミステリー)

  • 新樹社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787585011

作品紹介・あらすじ

さまざまの難事件を解決し、退職して私立探偵を開業したビーフ。兄の無罪を立証してほしいという依頼にビーフはなぜかいつもの名探偵顔負けの解決ぶりを発揮しない…。巧妙に仕組まれた謎、アガサ・クリスティーに匹敵するミスディレクション、そして思いもかけぬ解決。ブルースの名作第3作。

感想・レビュー・書評

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  • ビーフシリーズ3作目です。
    様々な難事件を解決し、警察を退職して私立探偵を開業したビーフ。
    兄の無罪を立証してほしいという依頼にビーフはいつもの名探偵顔負けの解決ぶりを発揮しません。
    犯人をなかなか見つけられないのです。
    ですが、物語は進みます。
    もしや、題名のとおり結末、解決がないのかと不安になりかけた頃、残り少ないページで語られる真相には驚かされる事でしょう。
    巧妙に仕組まれた謎、伏線、クリスティーに匹敵するミスディレクション、そして、思いもかけぬ解決が素晴らしいです。

  • 警察を退職し、私立探偵を開業したビーフビーフ巡査部長は、殺人犯の汚名を着せられた兄の無罪をはらしてほしいという依頼を受けるのだが……。
    ビーフ・シリーズ第3弾。既存のミステリの定形をパロディ化しつつ、しっかりと「本格」して見せる手腕が素晴らしい。伏線の巧妙さ、終盤で逆転劇も見事。

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著者プロフィール

Leo Bruce
レオ・ブルース
1903年、ケント州イーデンブリッジ生まれ。本名ルーパート・クロフト-クック。さまざまな著作活動を行いながら、ブルース名義で1936年に最初の本格ミステリー『三人の名探偵のための事件』(扶桑社ミステリー)を発表。ビーフ巡査部長を探偵役とする長篇を8作刊行したのち、『死の扉』(創元推理文庫)で新たな探偵キャロラス・ディーンを登場させる。その後計23作のディーン・シリーズを遺し、1979年死去。

〈扶桑社ミステリーのレオ・ブルース作品〉
『三人の名探偵のための事件』
『ミンコット荘に死す』
『ハイキャッスル屋敷の死』
『ビーフ巡査部長のための事件』

「2022年 『レオ・ブルース短編全集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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