森の中の小さなテント

著者 :
  • 野草社
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本棚登録 : 23
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (145ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787703835

感想・レビュー・書評

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  • 屋久島に登山をしに行った際に買った本。
    本棚の整理をしていて数ページめくるうちに、また読み返してしまった。
    著者の森との向き合い方は、現代の生活で失いつつあるものを思い起こさせてくれる本だと思う。夜の闇を知らない、雨に濡れることを嫌う、消費を繰り返すことに豊かさを見出す今の生活。木々は生まれた場所に根を張り、厳しい自然環境の中にもすっくと立ち尽くし、朽ちてなお新しい世代の命を育んでいる。自分もそうあれないか、そんな問いを繰り返し繰り返し、森との対話を通して投げかけてくる。大事な問だし、忘れてはいけないと思う。自然界の循環のように、無駄なく生きていけるようになりたい。

  • 美しく、濃い緑。屋久島の深い自然が満載です。

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著者プロフィール

山下大明 1955年鹿児島県生まれ。中央大学経済学部卒業。小学生のころから山歩きが好きで、大学卒業前後より屋久島や尾瀬の魅力にとりつかれる。1992年より屋久島在住。照葉樹の森を撮り続け、2011年に、『月の森』(野草社)を発表する。そのほかの著書に、『水の果実』(NTT出版)、写文集『水が流れている』(文・山尾三省、野草社)、『森の中の小さなテント』(野草社)、写真絵本『時間の森』(そうえん社)などがある。

「2012年 『水は、』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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