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- Amazon.co.jp ・本 (1091ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788511637
感想・レビュー・書評
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【その1】 8月21日記述
小熊英二といえば、『日本人の境界』(1998年)や『民主と愛国』(2002年)も、世間の評判の割にはどうもいまいち感心できませんでしたけれど、今度の『1968』も体裁の大仰な割には、きわめて平凡なオーソドックスすぎて味気ない代物になってしまった感じがします。当事者でない者が客観的に分析した著作ということで随分期待して読みましたが、最後まで冷徹さの影に何もないということがわかり落胆しました。要するに、理解不可能とか拒否と言った方が、まだしも手っ取り早い論述だったのでは、とは言いすぎでしょうか。でも、市民社会の通俗的な価値観を(あえてそう断定しましょう)超越しようとした事象を、そのものずばりのモノサシで測ってどうしようというのですか?ええっと、まだ性急な判断を下すのはよしましょう。もう一冊の<下>を読了後、もう少し書きます。
【その2】 9月10日記述
巻末の注も入れて1091頁の大著、その1では、ざっと読んだ感想でしたが、今度は少し突っ込んで読んでみました。詳細をみるコメント0件をすべて表示