ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがやばいのでカウンセラーの先生に聞いてみた。

著者 :
  • 時事通信社
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788718760

作品紹介・あらすじ

「夫や子どもにイライラ」
「仕事も子育ても中途半端でモヤモヤ」
「ワンオペ育児でウツウツ」

子育て、仕事、家事。
過酷な現代の子育て環境の中で日々奮闘し、疲れ果てているワーキングマザーたちは、イライラや不安、自責感、プチうつなど、メンタルの不調を抱えがち。

そんなワーママたちに向けて、元自衛隊の心理カウンセラーが、心をラクにするための〈心構え〉と〈対策〉を40のポイントにまとめました。

本書は、自衛隊式の思考法で「基本→戦況分析→戦力分析→実践」とステップを進めます。基本(心のメカニズム)から実践(行動プランの策定)まで進んだあとは、Q&Aでさらに実践的なアドバイスも。冒頭と巻末付録では、アンケートに寄せられたワーママたちのリアルな声を紹介します。

《子育て無理ゲー時代》を生き抜いていくために、一番の土台となるのは「自分自身のケア」。でも時間がないし、そんな余裕もない。だからといって、自分のケアを怠るとますます状況が悪化してしまう…… そんなママたちに向けて、本書をお届けします。


***  

子育てとは「戦場」です。  
決して大げさなことを言っているのではありません。 
これは、僕からみなさんに向けて、いちばん強くお伝えしたいことなんです。

僕は自衛隊で、20年間「心理幹部」として、任務で傷ついた隊員の心をケアする仕事を続けてきました。
リアルな戦場の怖さを知り、かつ「心の危機」に陥った多くのケースに寄り添ってきた経験から、「現在の子育て環境のリスクは戦場並みだ」と指摘したいのです。

そもそも人間に限らず、命あるものにとって、子孫を残すということは本来命がけで行われるものです。それに加えて、コロナ禍を経て、今の日本で子育て中の人、とりわけワーキングマザーのみなさんは、これまでにない厳しい環境のもと、お子さんを育て、仕事をしなければいけなくなっている。その厳しさは事件・事故や災害現場、戦場と同じレベルであり、本人に自覚がなくても、いつのまにかハードな戦いを強いられていて、だれでもいつでも、心が折れてしまう可能性が高まっているんです。 

ですから、今これを読んでいるあなたは、まず「自分が疲れていたり、自分をコントロールできなかったりするのは当然なんだ」と思ってください。そして、ご自分を責めないでください。  

この本は、「最前線」にいるお母さんたち、そしてお父さんたちのために、少しでも助けになればという思いでお届けします。「待ったなし」の現場においては、どんなことも早め早めに対策をしておくことが大事。そのための知識とノウハウをなるべくやさしく、ポイントを絞ってご紹介していきます。 (本書「プロローグ」より)

感想・レビュー・書評

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  • ざっと読み。本の存在を覚えておいて、しんどくなったらまた読もう。

    例えばこんなところが印象に残った:

    ・35歳が回復力の転換点。それまで土日は遊べていたのが、土日は休息に当てたくなる。現代では仕事の責任が重くなるのと子育て期がこの35歳の転換点と被るので、体力的に過酷。

    ・目標は母が鬱にならないこと。鬱=疲労の蓄積なので、疲労から回復することに対する作戦を積極的に持つべき。自分の疲労度をモニタリングし、実行可能な作戦を複数持っておく(例、レベル1 昼寝する/レベル2 仕事は思い切って休んで一日体力回復に当てる/レベル3 長期療養して回復施設に泊まる)

  • タイトルを見て、「正に今の自分が読むべき本だ!」と感じてすぐに読みました。

    毎日、気を張り詰めて、子どもたちの世話や体調管理、保育園・学校の行事や連絡事項、家事、仕事…とあれもこれも考え、やらなければならないことに忙殺されていて、自分のことを考える時間なんてない!
    と思ってしまいがちですが、この本を読むと、何よりも母親自身が、休んで疲れを取ることが大事だと何度も書かれていて、「そうか、家族を守るためにも、私は休んでいいんだ」と思えるようになりました。

    気分が落ち込んで、自分を責めたり、イライラして言動に現れてきたら、とにかく休むこと!

    元自衛隊のカウンセラーという肩書きで、戦略的に疲れを取る方法が書かれていて、今まで読んだことのない視点での「戦法」を教えてくれる本でした。

  • 読みやすく、サクサク読める。
    ワーママじゃなくても、育児中で大変なママやパパにも読んでほしい。
    読むだけで少し気持ちが軽くなった。

  • まさに1人目の妊娠・出産がコロナ禍で、
    ああ、自分、大変な状況だったんだな、
    と感じました。

    その後も引っ越したりと子育てだけでなく、
    環境の変化もあり、しんどい度合いはあがってたんだな、
    と思うと、なんだかちょっと気持ちが少し楽になるような感じもありました。

    今の子育て環境がいかにハードなのか。
    疲れてても仕方ない・当たり前だからこそ
    それに対応する準備が必要だとよくわかりました。

  • 「現在の子育て環境はのリスクは戦場並み」と下園先生。過剰表現ではなく、本当に危ういからママのセルフケアを何よりも重視しなければならないという内容。

    下園先生の書籍3冊目か4冊目。
    アプローチを変えながらも先生の考えは変わらないし、状況に応じて私も受け入れられるから今後も駆け込み寺にしたいと思ってます。

    最近イライラして子どもに冷たくしてしまうことが何度もあったけど、イライラしないように、ではなく子どもの前で出さないように、一旦退避したり推しの画像を見るなどで気を逸らしてみようと思います。

    メンタルクリニックの通院経験はでかい。
    受診のハードルはかなり下がっているので、不穏を感じたら先生にすぐ相談しようと思う。
    メンタル堕ちの経験がこれからのお守りになることを実感してる。。

  • ワーキングマザーだけでなく、ワーママの配偶者や、その他転職した人などいろいろな立場の方々にとって、ご自身のことに限らず、同僚や部下のことを考える上でも参考になることが多いと思う。

  • だめそうになったらすぐ休む、すぐ相談
    ところどころ、男性脳、女性脳的な書かれ方してるのがひっかかる

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著者プロフィール

【下園 壮太】(シモゾノ ソウタ)

メンタルレスキュー協会理事長、元陸上自衛隊心理教官。陸自初の心理幹部として多数のカウンセリングを経験。その後、自衛隊の衛生科隊員(医師、看護師、救急救命士等)やレンジャー隊員等に、メンタルヘルス、カウンセリング、コンバットストレス(惨事ストレス)対策を教育。本邦初の試みである「自殺・事故のアフターケアチーム」のメンバーとして、約300件以上の自殺や事故にかかわる。平成27年8月退職。現在はNPOメンタルレスキュー協会でクライシスカウンセリングを広めつつ、産業カウンセラー協会、県や市、企業、大学院などで、メンタルヘルス、カウンセリング、感情のケアプログラム(ストレスコントロール)などについての講演・講義・トレーニングを提供。著書50冊以上。

公式HP: http://www.yayoinokokoro.net/

「2023年 『ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがやばいのでカウンセラーの先生に聞いてみた。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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