過去を復元する: 最節約原理、進化論、推論

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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789130554

作品紹介・あらすじ

過去の進化プロセスが生んだ系統(血縁)関係は、現生生物データからいかにして推定されるだろうか。データにもとづく系統関係の推定とはいったい何を意味し、いかなる前提が系統推定の背後に存在し、その前提の妥当性はどのようにして示されるのか、と著者E.ソーバーは問いかける。そして系統体系学を評価するための有効な尺度、単純性/最節約性の概念を適用した事例を紹介し、哲学・生物学・統計学を綜合して、最節約原理が系統の手段としていかなる場合に役立つかを示している。進化生物学のなかで、系統推定は論争の的になっている。この科学論争を広い文脈でとらえた本書は、進化学・系統学のみならず生物哲学への秀れた貢献といえよう。

著者プロフィール

1948年生まれ。生物学の哲学の第一人者であり、進化論をはじめとした生物学上の学説に対し、数多くの哲学的問題の発掘、議論の構築を行ってきており、80年代以降、「生物学の哲学」 を一つの学問分野にまで高めた。また、科学哲学界全体を率いる第一人者でもあり、現在は米ウィスコンシン大学のハンス・ライヘンバッハ教授職 (1989-) およびウィリアム・F・ヴィラス教授職 (1993-) にある。過去にアメリカ科学哲学会会長 (2003-2005) を務め、現在 (2012-2016) 「科学史・科学哲学国際連合 (科学の論理、方法、哲学部門)」 の会長を務めている。

【これまでに刊行された著書 (本書は除く)】
Reconstructing the Past: Parsimony, Evolution, and Inference, MIT Press, 1988.
  (『過去を復元する: 最節約原理、進化論、推論』 三中信宏訳、1996年蒼樹書房刊、後に2010年勁草書房から復刊)
Philosophy of Biology: Second Edition, Perseus, 2000.
  (『進化論の射程: 生物学の哲学入門』 松本俊吉・網谷祐一・森元良太訳、春秋社、2009年)
   これら代表的な二作をはじめ、著書多数。


「2012年 『科学と証拠 統計の哲学 入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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