- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784789301510
作品紹介・あらすじ
舞台となる、六〇階に及ぶ塔は一フロアそれぞれが侵入者を阻む迷宮。第一部である本書には一階から二〇階までの冒険が記されている。アドベンチャーゲームノベル。
感想・レビュー・書評
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2020年5月18日読了。奪われた王国の宝と恋人を取り戻すため、騎士ギルガメスは悪魔ドルアーガが支配する60階建ての塔に挑むが…。伝説的ゲームブックシリーズ第1作のリメイク版。マッピングをしながら迷路の数々の謎を解き(隠されたアイテムを見つけたときの興奮と言ったら!!)、協力者を見つけ敵と戦いながら塔を登っていく感覚は今やっても血湧き肉躍る興奮を覚える…!レベル高いよなあ…。ただ途中から敵が強くなりすぎ、初期戦力が低かったりアイテムを取り逃したりすると雑魚キャラにも勝てない(運試しによる救済もないし)のと、ギルの「ギャグ」のリメイク部分が狙っているのだろうが古臭くて読むに耐えず、ここは昔のままのほうが良かったところは不満。(「送り雛」のギャグのリメイクも良くなかった、これは創土社の編集者のセンスの悪さか)読了には結構時間がかかったが、こうなると早く「魔界の滅亡」の迷宮に挑みたくなってくる…!
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悪魔に魅せられし者
東京創元社「悪魔に魅せられし者」 1986年8月 -
この本をここに登録するかどうか、けっこう悩みました。
幼稚なやつとバカにされそうだからです。
でも、私に影響を与えた本ということでいうと、この本は外せません。
ということで、意を決して紹介します。
もともとこの本を含む「ドルアーガの塔ゲームブック三部作」が発売されたのは1980年代末。
私は小学校高学年で、何に秀でているわけでもない、ぬべーっとした子どもでした。
この本に出会い、ゲームブックにはまりました。
これによって人生が急展開するわけでもなく、ぬべーっのうえに、ちょこっとこれらの本がのっかっただけですが。
でも、私への影響はけっこう大きくて、アレルギー性鼻炎で通っていた耳鼻科の待合室で、なんとなくページを繰っていたことまでありありと思い出します。
今考えると、そんなやり方でうまく進むはずがないんですが、それでも、手元から離したくなかったんですかねえ。
塔の中を探検する主人公ギルガメス。
コンピュータゲームでは淡々と敵を倒して、宝物を手に入れて先へ先へ進むとのことですが、
本のなかでは、モンスターの生活感が感じられる場面があったり、相手と話をしたりして、いろんなイベントに出くわしながら、進んでいく。
牢屋にとらわれた人たちの話を信じるべきか信じないべきか、少年のころの私は大いに悩んだものでした。
余談ですが、この本でギルガメスという名前にあまりに親しんだせいで、新聞のテレビ欄にギルガメッシュナイトという番組名に即座に反応。夜更かしして喜び勇んで見たら、予想外のお色気番組でひっくりかえりました。
この本をなぜ今ここで紹介するかというと、いろんな小さなきっかけが積み重なって、なんと、数十年ぶりに、再チャレンジしたからなのです。
30年以上前の本を、ええとしした中年のおっさんが、家族に隠れてこそこそ読んでいたのです。
しかも、ちまちまマッピングしながら。
いやー、ワクワクしました。
童心に帰って、時間を忘れて熱中しました。
小説や解説本などは、読めばなんらか自分の中に積みあがるものがありますが、この本は子供向けエンターテイメントなので、そういったプラスアルファはまったくありません。
でも、私にはただただ楽しかった。
それでいいじゃないか。そう思いました。
【2020年5月9日読了】 -
◆20年以上前ゲームブック黎明期に登場した本書が再刊。ひさしぶりに手にとったが、イラストなどが当時のままで感動した。
◆トラップあり、謎ときありで、飽きさせない内容となっている。 -
文章も絵も雰囲気があり、冒険してる感が素晴らしい。
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ドルアーガ三部作の一作目。
ゲームブックの名作中の名作。