- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784789554640
感想・レビュー・書評
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●なぜ気になったか
見慣れない言葉「行動栄養学」。氾濫し混乱する「食と健康」の情報を整理したらしい高レビューな過去作もある著者。日頃の食の疑問を減らせるかもなので読んでみたい
●読了感想
エビデンスに基づいた説明がなされた内容で、とても参考になった。「果物は太る」はあくまで推論で正しいとは限らない、など根拠なく信じていたことがいくつかくつがえされて有益であった
#行動栄養学とはなにか?
#佐々木敏
23/6/15出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
https://amzn.to/3qMpN4Y詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者の提唱する行動栄養学は、食品や栄養素自体を探り分析する科学に対して、(非合理性を含めた)人間の食行動を中心とする、より学際的・実践的な栄養学のアプローチと位置づけられる。従来の栄養学の成果を単なるピースに留まらせず、複雑な現実に対処できるものへと昇華させる試みともいえる。
本書は過去の多様な研究成果を参照しつつ、そのデータを実際に読み解くようにして多くの「問い」に答えを出していく。そこに見出されるのは我々が日常でしばしば目にしてしまう単純で安直な栄養論とはまるで異なる、とても慎重で俯瞰的な科学的成果であり、分かるものと分からないものを明瞭に区別して率直に伝えてくれる科学的誠意でもある。 -
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10月新着
東京大学医学図書館の所蔵情報
https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2003669170 -
佐々木敏先生の3冊目の著書。栄養の摂り方などに関して知りたい時は佐々木先生の著書を一番信用しています。
本書は図やグラフ、挿絵などが豊富で以前の2冊よりもわかりやすかった印象。難しい部分もありましたが私は専門家ではないのでわかる部分だけ読みました。それでも食塩の摂りすぎや果物を食べた方がいいことなどを再確認できてよかったです。 -
栄養学の研究をする身として、こんな本を待っていた!
”諸説あり”・”実験条件や対象集団が違えば結果も違う”が当たり前な栄養学の領域で、科学的根拠がしっかりしている情報と、まだ未解明レベルの情報とを分けて書いている。
図表のまとめ方や、交絡、因果の逆転等、仮説に反する結果が得られた際の考察もとても丁寧。勉強になる。
世の中の「〇〇は〜〜に良い」情報をなんでも鵜呑みにしちゃダメだなあ、と改めて痛感した。
栄養学・疫学初心者〜専門の人まで、広くおすすめしたい一冊。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/788765