新訳亡念のザムド (下)

著者 :
  • ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (485ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789734417

感想・レビュー・書評

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  •  『2010年 12月 24日 初版 第1刷 発行』版、読了。


     上巻同様、ところどころで誤字脱字がちらほら。長編ノベルス本を小説として読書する側としては、それだけで何度も残念に思うことしばしば。物語が確固たる雰囲気を描いていたために、十分興ざめでした。


     とはいえ、最後まで読了できたのは、ひとえに原作にあたるアニメ作品と、どう異なるのか気になっていたという、その興味が強かったためでした。


     で、実際に読了してみたものの、同名のアニメ作品を全話見ていたはずなのに記憶がおぼろげであったためか…結末にいたるまで、そんなに違和感をカンジませんでした。…改めてアニメ作品を見なおすべきか思案どころなのが本音です。


     文体は上巻同様、慣れればスラスラ読めました。上巻のヒキだったvsフルイチ戦との決着からはじまり、後半はミドリのエピソードが強く印象に残ったのは、当時のアニメのエピソードを見た時と同様でした。


     とはいえ、既存のアニメ作品で印象に残っている「なにかしら」がそこここにあって、しかも結末までの展開に真新しさをカンジなかったという「そこそこにはおもしろかった」どまりといった感想は同名アニメと変わらずです。

     しかしながら、アニメではそれほど感じなかった神話性が、この小説版では(とくに後半から色濃く)出ていた気がしました。

     主要登場人物、全員が全員ハッピーエンド的だった…か、どうかはあやしいですが、読後感はアニメ同様、そんなに悪くなかったです。

  • CM(?)見たときはナウシカとエウレカセブンを足して2で割った感じ?とか思いましたけど。小説を読んで一言、純粋だな。こんなにまっすぐ純粋に感じ、生きられたらなぁ。もうオイラはヨゴレまくっちゃって・・・。アニメ見てみたいなあ

  • 文の途中で突然三人称が一人称になったり、セリフの最初と最後で"あんた"の対象が入れ替わったり、なかなか小説として破壊的です。
    わざとなのか、三人称で書いてるつもりが一人称が入り混じってしまうという、小説書き初心者にありがちな状態になっているだけなのか分かりませんが、アニメの補足としては楽しめます。茨木のり子の詩が良いです。

  • 読み終わったあとも「考えろ」という言葉が頭の中に響く。
    登場人物たち全てが「生きる」ことを自らに問い続けて
    ゴロゴロと転げまわっている姿が泥臭くも美しい。
    アニメをまた見たくなった。

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