この計画はひみつです

  • 鈴木出版
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本棚登録 : 330
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (39ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790253563

作品紹介・あらすじ

ニューメキシコの砂漠の町に、科学者たちがやってきました。ひみつの計画のために、政府にやとわれたのです。計画は極秘とされていました。思いもよらないものが作られているにちがいありません。もうすぐ完成しそうです……。

この計画によって集められた優秀な科学者たちが共同で作り出したのが、原子爆弾です。1945年7月16日に、ニューメキシコ州南部の砂漠で、最初の核実験が行われました。その後、1945年8月6日広島に、1945年8月9日長崎に、アメリカは原子爆弾を落としたのです。広島と長崎以来、原子爆弾が人を殺すために使われたことはありません。今は、多くの国が、地上での核実験を禁止しています。また、多くの国が、もっている核兵器を減らそうとがんばっています。それでも、2016年の時点で、世界には核兵器がまだ1万5700発も存在しています。いつかその数がゼロになることを祈って、ジョナ&ジャネット・ウィンターはこの絵本を作りました。

感想・レビュー・書評

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  • 原子爆弾がどのようにしてつくられたのか?
    ひみつの計画、ニューメキシコ州の砂漠、
    世界中から集められた科学者、
    リーダーはオッペンハイマー
    1945年7月16日最初の実験
    8月6日広島、9日長崎へ投下

    緊迫した文と絵
    実験の過程がとてもよく描かれている

    大人に読んでほしいなあ

    世界は戦火の中
    今日は憲法記念日

    ≪ 急がねば その爆弾は なんのため ≫

  • 砂地ののどかな場所に、続々と集まる人と、なにやら怪しげな建物。
    集まってきたのは科学者たちで。彼らはガジェット完成のために、昼も夜も働いて。
    そして、いよいよ。

    常に黒く灰色の彼らと色彩豊かなそれ以外との差の不穏さ。
    紙芝居のように淡々と語られることが更に不安にする。
    ただただ出来事を語るだけなのに、最後の黒いページに心がしんとした。
    ちびちゃんと読みたい一冊。

  • そこには小さな学校がありました。
    でも、国から研究のために立ち退きをさせられました。
    世界中から集められた科学者やそのお世話をする人たちが、機密保持を制約し働き始めました。

    科学者たちは“ガジェット”を密かに作ろうとしていました。


    〇自然豊かな土地、先住民が暮らす土地。
    そこで取り組まれていた未来を真っ黒に塗りつぶす研究。
    2度とこの兵器が使われることのないように

  • 後書きも含めて、読ませたい、読んでほしい本です。
    ページ割りが何とも言えない感じにさせられます。

    原爆をどの角度、立場から捉えて考えるか…。
    別な方も書かれていますように、小手鞠るいさんの『ある晴れた朝』とあわせて読みたい本です。

    本文から
    ・2016年の時点で、世界には核兵器がまだ15,700発も存在しています。
    いつかその数がゼロになることを願っています。

  • 内容を知らずに読んだ。タイトルだけだと、ワクワクする絵本なのかと思ってしまった。
    原爆が爆発して、見開き真っ黒で終わっているのが印象的。
    高学年向きかな。夏休み前の読み聞かせや、5年生の「たずね人」のあたりに読みたい。あとがきに、アメリカでは「戦争を終わらせるために仕方なかった」から、「原爆がなくても戦争は終わっていたはず」「完成したから使ってみたかった」に変わってきていると書いてある。合わせて読みたい。

  • 小手鞠るい『ある晴れた夏の朝』とセットで読みたい。

  • 子どもたちと読めばよかった。チャンスがなくて、持って帰ってきてしまった。また今年の夏とかに借りて読も。

  • 良かった

  • あと下手するとドキドキワクワクしてしまうような展開なので、読み聞かせするなら あとがきや背景とセットで解説しないと。でもこれがアメリカの人が書いた作品だということが とても重要だと思う。

  • 実話だったとは。怖かったですが、子供にもインパクトある絵本です

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著者プロフィール

ジョナ・ウィンター
アメリカの児童書の著作者。伝記を中心に30冊以上の児童書を手掛け、多くの受賞作がある。アメリカ、ペンシルヴァニア州の小さな街で暮らしている。母は、著名な伝記作家、詩人、イラストレーターであるジャネット・ウィンター。日本で紹介されている本に『ちいさいフクロウとクリスマスツリー』(鈴木出版/2022年)、『この計画はひみつです』(鈴木出版/2018年)、『大統領を動かした女性 ルース・キンズバーグ – 男女差別とたたかう最高裁判事』(汐文社/2018年)などがある。

「2022年 『じじつは じじつ、ほんとうの ことだよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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