遊びの社会学 (世界思想ゼミナール)

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  • 世界思想社教学社
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790701637

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  • <閲覧スタッフより>

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    所在記号:361.5||イシ
    資料番号:10095187
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  • [ 内容 ]


    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 「オカルティズムが軽やかに楽しまれる文化的消費財として広く流通しうるのは、私達が暗黙のうちに科学の権威を認め信じているからだ。たとえば、星占いの好きな若者たちも、決してそれに支配されているわけではない。占いからシリアスで苛酷な要素をぬきさるには科学の力が必要である。科学や合理主義への信頼なしに占いを「遊ぶ」ことはできない」

    「遊び」とか「遊戯」という概念が最近ずっと面白いなと思っている。遊びに関しては様々な定義(どこまで含めるのかとか)があるわけだけど、こと宗教においての「遊び」というのはこの引用の考え方がわりかし自分の考えと近い。「遊び」というのはつまるところ箱庭の中で許された自由であり、言い換えれば箱庭を乗り越えない美学なのだ。

    そこにある哲学は、「世界にはなんら影響を及ぼさない、だからおまえも私達に対して介入してくるな」とでも表現できるだろう。そして、それは再び村社会化(最近の言葉でいえばムラムラ)する現代社会の反映であり、個人主義の反省からくる村社会化の倫理学なのだと思う。

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著者プロフィール

大阪大学名誉教授

「2020年 『よくわかるスポーツ文化論[改訂版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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