- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784790707103
作品紹介・あらすじ
和本の歴史と特色。伝統的で多種多様な和本を調査するには相応の知識と技術を必要とするが、その手がかりを得るため図版に基づいてわかりやすく解説した、はじめての通読できる書誌学の本。
感想・レビュー・書評
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大学の教科書として使用していました。読みやすいので教科書としても良いですが、読み物としても大変おもしろいです。書誌学とは形態・材料・用途・内容・成立の変遷等の事柄を科学的・実証的に研究する学問ですが、本書では和書を取り扱う関係から中国の書籍についての説明から始まります。少しでも興味のある人は読むことをおすすめします。
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『日本書誌学を学ぶ人のために』 廣庭基介/長友千代治
世界思想社 @奈良大学テキスト
1998年5月20日 第1刷発行 ISBN978-4-7907-0710-3
一、 書誌学とは何か
1 書誌学の書誌とは何か
2 二種類の書誌
3 本書の対象とする書誌
4 書誌学とは何か
二、 書物の歴史と形態
Ⅰ 紙の出現まで
1 金石文と漢字
2 竹簡・木簡
3 縑帛・絹
Ⅱ 紙の出現以後
1 中国の紙
2 日本の紙
Ⅲ 書物の装訂
1 装訂と材料
2 巻子本
3 折本
4 旋風葉
5 粘葉装
6 胡蝶装
7 袋綴
8 大和綴
三、 書物の種類
Ⅰ 写本
1 中国の古写本
2 日本の古写本
(1) 日本最古の古写本
(2) 写経所・写経司
(3) 日記
Ⅱ 刊本
1 中国、朝鮮の印刷
2 日本の印刷
(1) 整版
① 奈良時代(『百万塔陀羅尼』)
② 平安時代中期以後
㋑ 摺供養
㋺ 春日版
③ 鎌倉時代以後
㋑ 奈良版(南都版)
㋺ 高野版
㋩ 叡山版
㊁ 浄土教版
㋭ 五山版
④ 南北朝以後(営利出版、坊刻版、町版)
⑤ 整版本の製作法
(2) 活字版
① 初期の活字版
㋑ きりしたん版
㋺ 古活字版
一 勅版
1 慶長勅版
2 元和勅版
二 官版
1 伏見版
2 駿河版
三 寺院版
四 私版
五 書隷版(坊刻版)
② 近世活字版
(3) 覆刻版
(4) 乱版
(5) 取合本
(6) 補刻本
(7) 重版、類版
(8) 求版本
(9) 唐本と和本
(10) 和書と漢籍
Ⅲ 刊本の検討方法
1 初印本と後印本の区別
2 整版と活字版の区別
3 原刻版と覆刻版の区別
四、 書物の大きさ
Ⅰ 大系本
(1) 大本
(2) 中本
(3) 横中本
(4) 大本(美濃)三つ切本、四つ切本
Ⅱ 半紙本系
(1) 半紙本
(2) 小本
(3) 横小本
(4) 半紙三つ切本、四つ切本
Ⅲ 横本系
Ⅳ 特大本、特小本、方形本など
五、 書物の各部位の名称
1、 冊数
2、 綴じ方
3、 表紙
4、 外題、題簽
5、 小口
6、 見返
7、 遊紙
8、 扉
9、 口絵、挿絵
10、 内題
11、 版式
12、 欄、耳、のど
13、 版心(柱)
14、 奥書、刊記、刊語、奥付
15、 識後、校語、付箋
16、 広告、蔵版目録
17、 蔵書印
参考文献表
図版目録
索引
http://www.sekaishisosha.co.jp/cgi-bin/search.cgi?mode=display&code=710