京都不案内

著者 :
  • 世界思想社
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本棚登録 : 114
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790717744

作品紹介・あらすじ

京都を暮らすように旅する――。
市民運動のやり過ぎから免疫低下でがんになった。治療の後、体にいいことをするため京都へときどき転地。
気功をし、映画を見、銭湯に入り、ごはんを食べて語り合う。観光客の集まる古都とは違う何かが見えてくる。

【「はじめに」より】
 還暦を過ぎて、ふたたび京都に通うようになった。
 それまでは、仕事で行っても、ゆっくり滞在しないですぐに帰ってきた。ホテルも高いし、食べ物屋も高い。名所旧跡は混んでいる。もうひととおり見ちゃったしな。それも今よりずっと空いている、風情のある時代に。それに私は京都がなんとなく苦手だった。理由は判然としない。しかし、大きな病を得て、私は京都で樹木気功をやることにしたのである。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに京都に行くこともあり、観光地ではない京都案内を読んでみる。

    インタビュー3本がとても興味深く、近いうちに法然院を訪ねてみたい。

    この本の前に読んだ「方丈記」関連繋がりの話もあり、これを奇遇という?

    樹木気功について興味があったのだが、これにはあまり触れられていない。

    肩書が凄そうな人の話が多い中、硬軟合わせたいろんなジャンルのエッセイ集。

  • 有り 291.6/モ/22

  • 著者が自身の健康管理のために京都通いを始めたことがきっかけで、京都に深く関わっていく。そこで得た人、知識等をまとめたエッセイ。
    私は京都に少なからず、若い頃から関わりがあり、今も京都は好きである。著者が書いている地名、場所を頭の中で再現しながら読み進める。また、近代史に登場する人物たちのことや、今も京都に生活する人、仕事をする人等のインタビューなど多岐にわたる。
    「観光都市」と言われることが第一義となっているが、歴史や文化の深淵を垣間見ることができる。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/784481

  • 懐かしい,または,耳にしたことのある地名や店の名前が出ているようなので,買ってみた.
    まあ,万人におすすめできる類の本ではない.

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著者プロフィール

1954年生まれ。中学生の時に大杉栄や伊藤野枝、林芙美子を知り、アナキズムに関心を持つ。大学卒業後、PR会社、出版社を経て、84年、地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊。聞き書きから、記憶を記録に替えてきた。
その中から『谷中スケッチブック』『不思議の町 根津』(ちくま文庫)が生まれ、その後『鷗外の坂』(芸術選奨文部大臣新人賞)、『彰義隊遺聞』(集英社文庫)、『「青鞜」の冒険』(集英社文庫、紫式部文学賞受賞)、『暗い時代の人々』『谷根千のイロハ』『聖子』(亜紀書房)、『子規の音』(新潮文庫)などを送り出している。
近著に『路上のポルトレ』(羽鳥書店)、『しごと放浪記』(集英社インターナショナル)、『京都府案内』(世界思想社)がある。数々の震災復興建築の保存にもかかわってきた。

「2023年 『聞き書き・関東大震災』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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