仮想化しきれない残余

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791755851

作品紹介・あらすじ

哲学はいかにして作られるか。カントとヘーゲルを結ぶ地平にあって、すでにして、マルクスやフロイトの問題を先取りしていたといわれるシェリングを梃子に、これまでどのような理論化からも漏れ落ちてきた現実を精緻に追跡。政治から映画・ポップカルチャーまでを射程に、コンピュータと性、イデオロギーの終焉、量子論の世界観など、後期資本主義文化の現況をラディカルに解析する、ジジェク思想の到達点。

感想・レビュー・書評

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  • ラカン用語を使っている所や自分の感覚と一致する箇所は一文字一文字丁寧に読んだが、他の箇所は斜め読みして読み終えた。
    文章を書き写したルーズリーフは3枚半。
    最終章の「ラカンと量子物理学」はソーカル的なツッコミを入れたい人のネタ提供になりそうな部分があり、私もあまりちゃんと読まなかった。
    「象徴化とその残余」や「自由」は私の関心を持つテーマであり、ネットでもたびたび私が書いていたような事と類似する考えがあった。

  • 難解だったわけで・・・。人文学系は向いてないのは分かってるんだけど、いつか分かる日が来るんじゃないかと思って読んでるのかも。映画などもテーマに織り交ぜて語るジジェクのスタイルは、なんとなく自分に合っている気はした。

  • シェリングは嫌いじゃないけど、いつものジジェクからすると物足りない。もっとラディカルなのがよみたい。

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著者プロフィール

1949年、スロヴァニア生まれ。
リュブリアナ大学社会学研究所上級研究員、ロンドン大学バークベック校国際ディレクター。
ラカン派マルクス主義者として現代政治、哲学、精神分析、文化批評など多彩な活動をつづける。
翻訳された著書に、『終焉の時代を生きる』(国文社)、『ポストモダンの共産主義』(ちくま新書)、
『パララックス・ヴュー』(作品社)、『大義を忘れるな』『暴力』(ともに青土社)、
『ロベスピエール/毛沢東』(河出文庫)など多数。

「2013年 『2011 危うく夢見た一年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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