ことばの樹海

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  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791757145

作品紹介・あらすじ

世界に言語はいくつある?一番難しい言語は何?史上最大の言語学者とは?外国語は五百語覚えれば何とかなる?一人しか話さない言語?…「ことばに貴賤なし」を唱え、世界じゅうの言語を追いかけることばの達人が指南する魅惑と神秘の世界への旅。

感想・レビュー・書評

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  • カホアエマオ語の話が面白かった

  • プラトン「神とか神のような人と呼べる人がいるとすれば最初に文字を作った人以外に誰がいようか」p38

    「グイ語」p59

    【三つの聖なる言語というドグマ】p74
    「旧約聖書」の大部分がそれで書かれているヘブライ語と、「新約聖書」が書かれているギリシャ語と、ローマ法王が話すラテン語である。

    自然言語というものは一度、言語として成立したとき、豊かな(その環境に十分な)語彙と、整然とした文法を備えているものである。これがピジンからクレオールへの移行の条件である。
    この点に関して、フランス語とヒナルク語の間には何の差もない。英語とアボリジニの言語の間にも何の差もなく、ドイツ語とニューギニアで話される莫大な数の言語の間にも差がない。言語の優劣はないのである。p85

    われわれにとって、どんなに速く話されても区別に困ることのないオジサン・オジイサン、ビョウイン、ビヨウインの区別も、後になって日本語を習得する人びとのなかには、とてつもなく困難な発音の違いに思える人は少なくない。p86

    青年海外協力隊の皆様へ p103~
    外国語との取り組み方について

    言語教育分野におけるコメンスキー p121~

    パングロッティア(諸言語の一般的洗練)p143~
    Cf. バベルの塔

    「言語文化とは」p163~

    ★言語連邦 p183~
    Cf. リンガフランカ、ビジン、クレオール

    詩的言語 p201~

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著者プロフィール

千野 栄一(ちの・えいいち):1932-2002年。東京大学言語学科、プラハ・カレル大学スラヴ語学科卒。東京教育大学助教授、東京外国語大学教授、和光大学教授・学長を歴任。主な編著書に『言語学大辞典』(全6巻、共編)『世界文字辞典』(共編)『言語学の散歩』『プラハの古本屋』『外国語上達法』、主な訳書にチャペック『ロボット』、クンデラ『存在の耐えられない軽さ』などがある。

「2022年 『言語学を学ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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