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- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791761319
作品紹介・あらすじ
誰が死者を祀るのか。国家は祀ってはならない-"靖国"の源流を求めて「水戸学」の政治神学を精査、国民国家成立における宗教の役割をアジア大の視野で考察する。日本思想史学の第一人者がその使命を賭けて国家神道をめぐる言説の抗争に参入する。
感想・レビュー・書評
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子安さんの本はいつも難解だ。しかし、いわんとするところはこういうことだろう。日本は敗戦によって過去と断絶した。だのに、靖国に祀るという行為は、日本が戦う国家であることを宣言していることにほかならない。国家が祀るとは、国家が戦うこととともに差別的で排他的な自己中心的な行為なのだから。国家は己のために祀るのである。この国家によって死に至らしめられた内外の無数の祀られない使者たちにとって靖国は欺瞞にすぎない。
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