混沌大陸パンゲア

著者 :
  • 青林堂
3.40
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本棚登録 : 74
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784792603137

感想・レビュー・書評

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  • 人類は進歩しない。堕落する。ヒンドゥー教によると最末期においては人心は荒廃し、貧困・憎悪・狂気・悪疫等、あらゆる害悪がはびこる。そして世界が堕落し尽くした時に破壊神シヴァが現れ、宇宙を混沌に戻すという。現代がその最末期である事は間違い無い。

  • おもしろかった!

  • いかにも青林堂らしい、アブノーマルな漫画。根本敬よりは端正だが、モチーフはあんな感じ。貧困、宗教、麻薬、殺人、性的倒錯、不具者、気ちがい、幻覚…こうした非日常・反社会・アンモラルの世界が徹底して繰り広げられる。正味な話自分の子供がこれを読んでたらいい気はしないな。
    こういう類の漫画を愛する人もいて、それは奇を衒ったもんではなく、本当に好きで好きでたまらない、という風なので、やはりそういう感性というのはあるのだろうけど、それはどこか欠陥のある人間だ。一方で、この手の作品の、いわゆる「人間」とか「理性」とか、そういった建前をバキバキと壊していく行為が人を惹きつけるのはなんとなくわかる。近代の胡散臭い御託を疑わざるを得ない人間というのは、鋭すぎる自意識か、疎外された経験か、そんな要素を持ち合わせていて、そういう人間が、屈折した視点で秩序ある世界を憎々しげに俯瞰するとき、この手の作品は眩しく高潔に映るであろう。しかし、そこに絶対性はあるのだろうか。ただ相対性、カウンター、アンチでしかないのではないか。こういう異常な漫画は、正常な漫画なしには存続できないところがある。近代の超克は、こういうベクトルでは為しおおせないと思う。あれは違うぞ!と奇抜な格好で騒いでいるだけで、そいつ自身はなにも創造していない。確かに衝撃的な近代批判には違いないけど。
    自分が保守的なだけかもしれない。

  • ヒヤパカよりも新しめの作品の多い短編集。
    「ラヤニール」は久々の悪夢系だし、「ムルガン」なんかも清くてすごく好きです。
    山野作品はどれも一貫して作品から作者自体のフェロモンがすごく出てるような気がするんですが同じように感じる人いないかなあ。

  • 面白いです、が、ヒヤパかの方がちょっと好き!!

  • 山野一を知って初期の頃に読んだ作品
    この作品に出会った時は 歓喜しちゃいました。
    でも あの頃は私は若かった、、、、

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