レズビアン(2) 蜜の部屋

著者 : 千之ナイフ

• 青林堂 (2010年7月10日発売)

感想・レビュー・書評

[nukupokaさんの感想 · 2010年10月20日]

タイトル通り女の子同士が愛し合うお話でした。(短編7本)
特に「イヌノセイカツ」で裸でお散歩したり、犬スタイルで電柱にオシッコしたりするシーンが衝撃的でした。しかもその様子を1ページでさり気なく(誰にも目撃されず⁈)描くところが凄い！
8割型Hシーンなのですが、イラストがとても綺麗なので、"神秘的"な印象を受けました。(水の中で愛し合う2人が美しいです。)
ただ、パターン化(恋に落ちて、その後愛し合う)しているので少々残念でした。あと、秘部に箒の柄を擦り付けて空を飛ぶシーンはシュール過ぎかと…

[yucieさんの感想 · 2010年7月14日]

肉体関係を持つ百合作品のショートストーリ集。
前作からもう約3年が立ったわけですね・・・。

肉体的な描写がメインになってる雰囲気があるので、
百合に行きつくまでの感情の描写がちょっと足りないような感じはあるかも。
逆に肉体関係を伴う百合が好きな人はかなり楽しめるかも。

あと、プールにお風呂、雨、庭の池など、各話に必ず「水」の描写があるのは結構独特かも。
だからか、この作品は百合(百合エッチ)と水のマッチ具合がうまく描かれているなあ・・という印象を受けた。
開放的な雰囲気を出しつつも、うまく水が緩衝材となっている感じがしたというか・・。

個人的に一番気に入ったエピソードは「森の中の魔女」かなぁ・・。
一番ドラマチックに感じたのと同時に、百合感情によって気持ちの持ちようが変わっていく姿が印象的だったのがその理由かも。
「強くなったのか？」という問いに対しては答えられないような方向に気持ちが向いていくわけだけど、そこがまた儚げな感じが出てる感じ。