京の大工棟梁と七人の職人衆

著者 :
  • 草思社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794208965

感想・レビュー・書評

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  • 職人さんというのは日本にとっていなくてはいけないものだ

    懐紙一枚分の歪みがわかる畳職人。
    色の違いをなくすために大豆の煮出しを使う石材職人。
    出来上がったときが1番嫌だ、とこれだけの腕があるにもかかわらず、ああすればよかった、と思うところが出てくると。

    季節によっても素材が違う材料や、手入れ怠らない道具と、妥協を許さないメンタルと、職人さんの腕が集結されてできたいいものは、壊れにくく、いたにくいものなる 昔のものは補修も可能でよくできている

  • 伝統的建築を支える大工、左官、
    畳師などのインタビュー集。
    かつて、職人の細部に
    かけるこだわりを理解する
    旦那衆みたいな人がいて、
    それに応え、美意識を競うように
    腕を磨いた職人の最後の輝きを
    感じた。
    数千万円の材木をいつか使うときに
    買っておく数寄屋大工、
    太陽光の向きを考えながら
    微調整する畳師、
    仕事のあり方の違いを考えさせられた。

  • 数寄屋大工、左官、表具師、錺師(かざりし)、石工、畳師、簾師、庭師の、8人の職人について、彼等の仕事への思いや辿ってきた人生などが綴られています。
    本人の語り口調で書かれているので、読みやすい。


    仕事の工程、材料について等、詳しく書かれてあり興味深いです。
    現在では使われていない言葉や専門用語が出てきますが、一つ一つ調べながら読む楽しさがあります。

    仕事への果てしないこだわりと共に、ものを作る苦しさが伝わってくる。
    何をするにも、その準備が一番楽しいとは言いえて妙だと思った。
    ジャンルを問わず「もの作り」に携わってる人、もしくは携わりたいと思っている人は感ずるものがある筈。

  • 1291夜

  • NDC:525.5

  • 525.54/KA72/2792
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著者プロフィール

1945年広島生まれ。ルポライター。著書に『京の職人衆が語る桂離宮』『プロが選んだ調理道具』『配膳さんという仕事』など。

「2020年 『京の大工棟梁と七人の職人衆』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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