銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794210067

作品紹介・あらすじ

なぜアメリカ先住民のほうが逆に旧大陸を征服できなかったのか?各大陸の住民の運命を決めたものとは?ピュリッツァー賞、コスモス国際賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • h10-忠生図書館2018.8.15 期限8/29 読了8/23 返却8/24

  • この内容の個々の詳論が今を席巻している

  •  面白かったし、勉強になったけど長かった。くどいし、固有名詞がやたら出てきて、覚えられない。その固有名詞を駆使して相関関係を語るからわけわかめ。要旨はわかるけど具体的事例はよく分からない。
     いわゆる南北問題。南北問題が生じた背景を「科学的」に紹介している。なるほど。野村克也の世界だな。

  • # 歴史は繰り返さないが、輪廻する

    ## 面白かったところ

    * 中世まであらゆる分野で覇権を握っていた中国じゃなく、ヨーロッパが他国を侵略し入植できた理由が文化的背景を含めて明白で面白かった。
    * ホモサピエンスが生まれたと言われるアフリカ大陸や、肥沃三日月地帯が世界の覇権を握れなかった理由が属人的な理由ではなく環境的な考察をしている点が痺れた。

    ## 微妙だったところ

    * 特になし

    ## 感想

    後半部分は新たな発見よりも、ジャレド・ダイアモンド先生の持論を論証するような話が多かった。

    最後まで読み終え自分の頭の中で抽象化し終えたとき、あらゆる経験や事象が当てはまって驚いた。

    歴史は繰り返さないが、輪廻する。

    この言葉に尽きる。

    歴史的な学びと、見方を学べる良書

  • 下巻は主に地政学と人種かな。
    結局タイトル回収ってあとがきにしか表立ってはしてなかった気がするから、あまりスペインによるインカ帝国制圧よりもそれに至る経緯の話だよね。
    まあ人類史だもんね。

    私の手札が「サピエンス全史」しか無いのでそれとの比較しか出来ないけど、それに比べると深く狭い地域のことを人類史に当て嵌めた感じがして、もっと俯瞰的な情報であれば良いのになと。

  • 2020/1/5読了
    大陸間の文明・技術の差は、そこに住む人種の優劣ではなく、その大陸の環境の違いに依るものだという論旨は、約10年前の初読当時は目からウロコの思いだったが、刊行は’97年でなんと20年以上前。この間、異論反論も色々出ているのかもしれない。

  • EVERNOTE登録済

  • 第3部では、大陸の形や地形が農作物だけでなく文字や技術の伝播にも影響を与えていたことを確認。

    第4部では、各大陸ごとに、大陸の位置・大きさと文化の伝達、気候とそれに適した動植物種、ヨーロッパ人の進出上の障害(気候の違いや伝染病)の有無、人々の移動について説明。ヨーロッパ人が南北アメリカやオーストラリアに進出する前、中国南部の人々が東南アジアやオセアニアに、バンツー族がアフリカ南部に進出していた。

    エピローグでは、ユーラシア大陸内においては、肥沃な三日月地帯や地中海東部では降雨量が少なく、ヨーロッパでは多かったことが繁栄の継続時間に影響を与えたことを説明。中国については、国の統一の歴史が古いことが悪しき影響を与えたとしているが、この部分だけは科学的な分析でないと感じた。

  •      ―2008.03.20

    下巻ではとりわけ言語表記の問題を軸に人間の歴史における各大陸間のさまざまな差違とその成り立ちを明らかにしていく。

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著者プロフィール

1937年生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校。専門は進化生物学、生理学、生物地理学。1961年にケンブリッジ大学でPh.D.取得。著書に『銃・病原菌・鉄:一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』でピュリッツァー賞。『文明崩壊:滅亡と存続の命運をわけるもの』(以上、草思社)など著書多数。

「2018年 『歴史は実験できるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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