イスラーム世界の二千年: 文明の十字路中東全史

  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (561ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794210555

作品紹介・あらすじ

イスラームへの誤解や偏見を解く中東史の決定版!イスラーム史・中東研究の世界的権威が、脈動あふれる歴史を生き生きと描き、イスラームの本質を明らかにした労作。

感想・レビュー・書評

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  • 中東の歴史、文化、学問、経済、社会制度を、キリスト教世界と対比しながら包括的に描いた本。

    歴史的な流れを大まかにでも知っておかないと、やや分かりにくいところがあるが、われわれにはあまりなじみがないイスラム世界の特色、西欧とも日本の文化とも違う、しかし非常に興味深く、世界史に大きな影響を与え続けているこの地域のさまざまな事柄を伝えてくれる濃密な一冊。

    キリスト教の誕生から六百年後に現れたムハマンドが、モーゼとイエスを乗り越えた最後の宗教と宣言してイスラム教を建ててから千年の間、イスラムは経済的にも文化的にも野蛮なヨーロッパを圧倒し、宗教の優勢はそのまま社会の現実でもあったわけだが、この関係は16世紀に逆転して現代に至る。

    だが、それは長い歴史の一現象に過ぎないのかもしれない。

    現代史にはあまり触れていないので、その部分は別の本で補う必要あり。

  • 北アフリカのイスラム諸国で反政府デモが起こったというニュースを見聞きして、昔読んだこの本をもう一度読む気になった。イスラム世界に馴染みがないせいか、何か腑に落ちない感覚が残ったのは、最初に読んだときと同様。

  • 2001年刊行。英国人研究者によるイスラム全史。

     単純な通史のみならず、文化・宗教・経済・産業・芸術などのテーマ史もふんだんに展開している。のみならず、社会階層を分けて分析しているのは類書を見ない。

     本書をしてイスラム全史における全体像を見るための決定版、とまで評する力量はないが、ここまで広範なテーマを叙述しているのは他に見当たらない。

  • 名著

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