南京事件「証拠写真」を検証する

  • 草思社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794213815

感想・レビュー・書評

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  • 『#南京事件「証拠写真」を検証する』

    ほぼ日書評 Day727

    凄まじい本である。

    ひとつには掲載された「証拠写真」なるものが、画質も悪くサイズも小さい白黒写真なれど、ものによっては腹を割かれた人、10を越える生首等、そうしたものに過敏な方には絶対にお勧めしない類のものが含まれること。

    もうひとつは、そうした悍ましい写真の数々を、初出出展を辿り(現代とは異なり、写真を撮って現像して残すことが、まだまだ非日常だった時代の話なので、対象となる写真枚数は限られているのだが)、キャプションの改変や、画像時代の修正や合成の跡といったものを丹念に見つける姿勢だ。

    後者には、明らかに南京事件以後のものを、それと偽る例も多い。日本軍の軍服の変遷や戦車の型式等、要するにオーパーツを探す作業である。

    また、修正については、例えば人間の頭部の周囲を黒く塗り潰し、生首に見せかけるといった悪質(逆に初歩的)なものもあり、そうしたものは初出版と見比べればすぐにわかる。

    また、それらの中には、敵国側が日本の評判を貶めようとした宣材写真(やらせ)も相当数あったらしい。

    ともあれ、大虐殺があったと主張する主要な書籍に掲載された「証拠写真」を、すべて偽造ないし捏造(異なる場所で撮影されたものも含む)であると証明する熱量は、繰り返しになるが凄まじい。

    そもそも20万人が虐殺されたとされる南京事件だが、これは東京ドーム4〜5個分に相当する数だ。野球の場合はグラウンドが開いてしまうので、コンサート時を想像してもらった方が良いかもしれない。ともかく、それだけの死体がどう処理されたのか? 仮にその5%に相当するものがあったとしても、逆になぜそれそのものが写真に残されていないのか?

    虐殺の方法は? 広島原爆では、放射線による障害によるものを含めて14万人、いわゆる東京大空襲(東京中を焼き尽くし、煉瓦造りの東京駅ですら焼け落ちた)でも、8.4万人。とても「百人斬り」(それ自体も虚報であったことが報じた側から認められているが)等といったやり方では間に合わない。

    ただ、こうした論をいくら唱えても、悪魔の証明の罠からは逃れられない中、「証拠」とされるものを見事に論破し、偽証であったことが示されたことは、通常の裁判等であれば、100%に近い確率での勝訴を期待させるものだろう。

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  • 南京事件の証拠写真を一つ一つ検証していく。

    明らかに南京ではないと証明できるものはある。

    ただ、南京とは関係ないと言いきれるかといえば、そうではないものもある。大虐殺肯定派も憶測で言っている部分もあるが、この本においても、違うだろうと憶測で言う部分もあり、説得力にかけると思う。無いと言いたい大虐殺否定派であれば、違うだろうと言いたいところだとは思うが、そこをきちんと”証明”できないといけないと思う。でないと、憶測で言っている肯定派を論破できない。

    たしかに、斬首するシーンの写真もあるが、そんなに斬首は簡単に出来るものではなく、”力”がいるものである。しっかり足を踏ん張って、刀を振り切り、鍔の近くからいっきにズドントしないと切れないというのが、過去の切腹を介錯しきれなかった者の経験を記された著書から言えることである。南京事件は12月という冬の時期だが、半袖や薄着だから南京とは違うというのも、納得できそうな理由だが、やはり憶測の域は出ない。

    これを読むよりは、この前に読んだ、南京事件の総括の方がためになるな。

  • 中共のいう「歴史」とは、プロパガンダである。つまり、ただの宣伝である。嘘も百回云えば真実になるってか?!冗談はデカイ態度だけにしてくれよ。なぁ、烏合の衆よ、、。

  • 1937年、旧日本軍が南京陥落の際に、虐殺、拉致、強姦、略奪、放火などの非道の限りを尽くして、一ヶ月の間に30万人もの支那人を殺したという、いわゆる『南京大虐殺』の証拠として挙げられる写真を可能な限り収集して、一枚検証したという本。

    30万人と言えば、広島、長崎の原爆で亡くなった日本の被害者の人数と同等。そんな大量の人間を、一人切ればすぐ刃が悪くなるような日本刀くらいの装備しかなかった日本軍が一ヶ月の間に殺せるのか?ただ、原爆投下に匹敵するだけの悪事を作り上げたかっただけなのか?

    134枚の証拠写真とされるものを検証した結果、1枚たりとも信憑性のあるものはなかった。

    理由の多くは
    ・南京事件は、12月のことで、南京辺りは凍えるように寒いにも関わらず、半袖で写っている。

    ・影の長さでも季節が合わない。

    ・外国人報道関係者も含めて、自分が大量虐殺を見たという人はいない。

    ・南京は要塞都市で、高い城壁に囲まれた都市で、簡単には出入りできない。そして、日本軍が入ってきたころ人口20万人、陥落したあとの人口20万人、陥落一ヶ月後の人口25万人。そんなに大量虐殺があった場所にも関わらず、人口が増えている。ちなみに、南京は日本軍が安全区域として、陥落後に戦闘を行っていない。

    ・写真の影の向きがそれぞれ違ったり、足首の向きが逆だったり、同じ写真でも、都合の悪い部分は、トリミングや塗りつぶされている箇所があったりと、捏造の後がたくさんある。

    ・死体の写真は女や子どもが多く、意図的に情報をつくった感があるを

    ・写真には、だれがいつどこで撮影したかわかるものが少なく、証拠写真とするには無理がある。

    ・説明がなかったら、普通の写真でも、悪意をもって説明を加えれば、どうにでもとれる。

    ・斬首の習慣は日本にはなく、1930年代の支那には、斬首、晒し首は、政治犯などに普通に行われていた。女性の陰部にものを突き刺したり、腹を裂いて腸を引き出す習慣も同じく。

    例をあげればきりがないけど、とにかく大量虐殺の証拠写真とされるものは、信憑性がなかった。

    これらの写真の嘘を暴いたからといって『南京大虐殺』がなかった証拠にはならないけど、少なくとも、今語られている証拠になった写真に関しては、誰かに操作されたものだった。

    現代でも北朝鮮は、拉致被害者の写真を捏造したりと、過去の支那とやることが変わらない。

  • このような調査がまとめられて出版されるのは、後の人間が検証するのに助かる。

  • どこかで見たことのある写真。
    そのときに読んだ説明で感じた日本への思い。
    写真のカットの過程などを知ることで旧日本軍への思いが払拭された。
    著者は、南京事件の真偽を追究するのではなく、写真とその説明の真偽を追究している。
    これは、自分が日常見る写真への疑いを持つ目を養うことにも役立った。

  • 2012年12月18日
     
    装幀者/藤村誠

  • ★P.N なしさんのおすすめコメント★

    南京大虐殺は事実なのか?
    当時の証拠写真から南京事件を検証する。
    虐殺は起こったのか?
    それとも中国のプロパガンダか?

    OPACへ ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=9000752405

  • これ読んでそれでも南京虐殺はあったんだと思う人は、よほど日本が憎いか日本が虐殺やってくれてないと困る人でしょう?
    歴史を学べよ!
    そんなに日本が嫌いか?
    君達!
    いまだに日本を悪く言うと「知識人」とか「見識がある」とか思ってるアホがとんでもなく多いということがわかります。
    レビュー読んでると反日の多いこと
    あきれるぜ。

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