みどりの窓口を支える「マルス」の謎: 世界最大の座席予約システムの誕生と進化

著者 :
  • 草思社
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本棚登録 : 70
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794214331

作品紹介・あらすじ

開発の歴史から将来の進化まで、あの「プロジェクトX」でも取りあげたマルス・システムの全容を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 謎や秘密というところまで踏み込んではいない気がするが、よくまっていて参考になる。
    私鉄や航空などCRS全般まで間口を広げ過ぎて焦点がボケたのかも知れない。
    今後の鉄道システムの変化について考えさせられる。

  • JRの窓口にある指定席などを発売する機械「マルス」。
    そのデータや処理量の巨大さと、要求される確実性。
    それに対応するために、どのように進化したのか、
    そしてどのような特徴があるのか、
    航空会社や民鉄のシステムとの比較を加えながら解説しています。

    NHK「プロジェクトX」で紹介された内容も一部引用されています。

  • 鉄道利用者なら誰もが一度は訪れたことがあるであろうみどりの窓口。そこで駅員さんが切符を発券する機械がマルス。このマルスという機械の開発は個人的にノーベル賞ものであるのではないかと思うほど、すごい計算能力とインターフェースを兼ね備えている。きっとここまでの進化には大変な苦労があったに違いないと思い読んだ。鉄道網の発達に伴い様々な障害を乗り越えて現在の形にまで進化したマルス。このマルスの進化が日本の鉄道の発展を支えてきたことは言うまでもないということを教えてくれた。

  • あまり仕事の本は読まないのだけれど、本書のテーマである CRS(Computer Reserveation System)に関しては、「中の人」だった時期が結構ある(マルスじゃないけど)。そんなわけで、内容はかなり想像の域内ではあったが、日本のCRSの草分けであり、かつ純国産という意味で、存在意義の大きいシステムということをあらためて実感。マルス以外にも運輸業界のIT化についての枝話も結構あり(その分、マルス自体の記述は全体の半分程度)、JR車内乗務員が持っている携帯端末が結構凄いのがわかった。ただ、マルスに歴史についてはかなり重複した記述も目立つし、専門的な文脈と一般向けのざっくり記述が入り乱れているのが、ちょっと残念だった。

  • 立ち読み:2011/9/18

  • 電算屋という20世紀職業を経験した人間からすると懐かしい響きのマルス。よく語られるホスト側だけでなく、マルス以前の状態や端末、私鉄のチケット予約システム、航空会社の予約システム等にも幅広く触れられていて、プロジェクトX臭がまったくないのも嬉しい。

  • 新宿
    買ってもよい

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著者プロフィール

昭和22(1947)年生まれ。航空アナリスト。首都大学東京客員教授。
利用者サイドに立ったユニークな評論をモットーに活躍中。東京都や成田市の航空および空港問題の委員会委員などを歴任。
著書に『進む航空と鉄道のコラボ』『日本の空はこう変わる』(交通新聞社新書)、『間違いだらけのLCC選び』『JAL再建の行方』(草思社)、
『エアライン敗戦』(中央公論新社)、『空の上の格差社会』『激安エアラインの時代』(平凡社新書)など。

「2018年 『こんなに違うJALとANA 124』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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