世界一空が美しい大陸 南極の図鑑

著者 :
  • 草思社
3.56
  • (7)
  • (9)
  • (15)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 157
感想 : 28
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (108ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794217707

作品紹介・あらすじ

南極でしか見ることのできない現象を、170点以上の美しい写真で、科学的な解説とともに紹介する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日経サイエンスの書評で知った本。
    南極の写真集なのかと思い、息抜きのつもりで借りたが、なかなか中味の濃い本だった。
    著者は高校教諭で気象予報士、気象写真の第一人者でもあるという。第50次南極観測越冬隊員として観測業務に携わる傍ら、撮りためた写真を解説とともに紹介している。
    南極では空気中の微粒子が非常に少なく、様々な気象現象の観測に向いているんだそうである。オーロラが美しいとは聞いたことがあるが、美しい朝焼けや夕焼け、極地でしか見えない不思議な形の太陽や月、グリーンフラッシュ(日の出・日没時に見える緑色の閃光:『緑の光線』て映画があったっけ)など、興味深い現象が盛りだくさんである。
    また、様々な形状の雪の結晶や氷の粒など、寒冷地ならではの造形美もすばらしい。
    解説部分も充実しており、極には3つ(南極点・磁南極・地磁気南極)あるなんて話は初めて聞いた。

    現象に着目する観察力とそれを美しい写真に仕上げる技術力、そしてもちろん、その背骨となる学術的知識の賜物だ。
    「へぇー」がたくさんつまった本である。

  • たなぞうの書評をみて読む(&見る)ことにしました。台風が迫るなか、自然の力強さを感じつつゆっくりと楽しませてくれました。写真に番号が振られているのですが、13-5「青い氷山」というのが、水平方向に縞模様に青色(透き通った氷の部分が青く見えるのでは?との考察でした)が映えていて美しいです。私が卒業した高校の地学の先生もアクティブでフィールドワークを続けていました。実践勉強を通津k手いる先生の授業は面白いですよね。とくに教科書から脱線した話が。写真だけでなく、その物理現象の説明がなされており、勉強になります。知ったかぶりが出来るようになります。南極では雷がないんだそうですよ。その理由は、、、

  • 高校地学の先生は今や絶滅危惧種なのではあるまいか?そんなR.D.T.(レッドデ−タ・ティーチャー)が南極観測越冬隊に参加。素晴らしい本を作ってくれました。「南極の写真はいろいろ見たけれど、こういう写真は初めてだ。面白いな。地学も勉強してみたかった。」とは息子の感想。今は必修じゃないものね。気象、地質、天文の各分野のわかりやすい解説、シンプルなイラストも好もしく、ただ写真が美しいというだけではない、科学の本です。どんなカメラで撮影したか書いてあるのもうれしい。

  • NDC402
    「南極でしか見ることのできない現象を、170点以上の美しい写真で、科学的な解説とともに紹介する。」

    目次
    第1部 空(ゆらめくオーロラ;あまりに美しい朝焼け・夕焼け;景色が歪む!蜃気楼;雪結晶のコレクション;氷の粒がつくる光の現象 ほか)
    第2部 地表(南極の手つかずの地面;ブリザードがやってくる;雪面と霜の不思議;氷山ができてから消えるまで;過酷な南極にやってくる動物たち)

    著者等紹介
    武田康男[タケダヤスオ]
    1960年生まれ。東北大学理学部地球物理学科卒業。高校教諭。気象予報士。日本気象学会会員。日本自然科学写真協会会員。第50次日本南極地域観測隊員として、2008年末から2010年春まで昭和基地などで観測業務に従事

  • ふむ

  • 南極の美しい写真がいっぱいの本。グリーンフラッシュ、はじめて目にする言葉だったのですが、とてもきれい。過酷な地という印象が強い南極だけど、こんなきれいな場所でもあったのか。

  • 南極でカメラの壊れやすさと、その対策がうーん、やっぱりという感じ。内容が高校の先生だからかと、納得。

  • 世界一美しい星空、圧倒されるようなオーロラ、信じられない景色をつくり出す蜃気楼、言葉を呑むような美しさを持つ朝焼け・夕焼け。 南極でしか見られない自然現象を170点以上の写真と科学的な解説で紹介する。

  • 単に「きれい」だけじゃなくて、「なぜこういう現象が起こるのか」を結構詳しく説明してくれているので、勉強になる。パラパラと写真だけを見ても、じっくり解説を読んでも、どちらでも楽しめる本。

  • 100殺!ビブリオバトル No.12 午後の部 第3ゲーム

全28件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1960年、東京都生まれ。
東北大学 理学部 地球物理学科 卒業
気象予報士。空の写真家。元高校教諭。
大学での講義、小中高校や市民講座などで写真や映像を用いた講演、メディアへの出演なども精力的に行なっている。
著書に『地球は本当に丸いのか?』『楽しい気象観察図鑑』『すごい空の見つけかた 』(以上、草思社)、『不思議で美しい空の色彩図鑑』(PHP研究所)など多数。

「2020年 『雲と出会える図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

武田康男の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×