サービスできないドイツ人、主張できない日本人

  • 草思社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794217967

感想・レビュー・書評

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  • 同じ著者の本である『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』は、随分前に読んだことがあるのですが、『住んでみた~』の方が、『サービスできない~』よりもあとに出た本(新しい本)なのですね。

    『住んでみた~』は、どちらかというと「日本万歳」な内容だった記憶があるのですが、『サービスできない~』は、「ドイツの方がすげえ」の主張が目立つ印象です。

    「サービスが優れている点」は、確かに日本のよいところではあるけれども、「主張できない点」は、グローバル化が進む中では日本の致命的な欠点である、ということを繰り返し述べている印象を受けました。

    10年以上前の本ではありますが、上記の点では、日本は基本的には変わっていないように思いますし、日本の人口がもっと減って、国力も落ちて、世界における立ち位置が大きく下がらない限り、あまり変わらないのかもしれません。
    しかしながら、主張上手になる必要があるとは思います。
    とはいえ、成果を急ぐと、主張はするけれども上手ではない主張ばかりすることになりかねないので、ゴールをしっかり見据えて、時間をかけて進めていく必要があるように思います。

  • ドイツで暮らすの大変そうと思いました。
    主張できない日本人…よくわかる。わかります。
    ただ出版されてから十年くらい経ってるので、事情が変わってるかも…?
    エッセイとして面白かった。

  • 長年ドイツに住んでいる著者が書いた日本とドイツを比較したエッセイ。面白かった。
    ドイツのこと、よく知らなかった。
    日本のよいところも改めて教えてもらえた。
    そして、お互いに学ぶべきところも。。。

  • ドイツに住んで30年近い著者による日本とドイツの差を書いたエッセイ。

    印象に残ったこと、
    ■子供から、日本語のママとドイツ語のママでは、日本語のときの方か優しいと言われた。ドイツでは主張しないと、やっていけない、同じ人間でも、ドイツ語のほうが攻撃的になる、ということらしい。
    「思考は言語に規制される。」の実例で面白い。

    ■ドイツの教育で関心するのは「論理を構築する力」「主張する力」「妥協点を見つける力」を培うことに重点がおかれていること。
    そのせいか、ドイツ人は日本人の十倍は主張が強いと。
    国際化が進む中、日本でも学校教育を転換し、自身の論理を構築し、主張すべき意見は主張できるよう議論の仕方や妥協の仕方を学校で訓練すべき。オレ個人としては、すべての日本人にその必要はないかも知れないが、世界に日本として主張を発信すべきというのは正しいと思った。

  • なんとなくドイツって職人気質でマニュアル好きで日本人と似てるとこあるなぁ…って思ってたんだが…
    やっぱり外国なのね…所々「おぉい!!(怒)」って感じる時もあった。

    主張してかないときっとこのままなんだろうな…
    でも…主張って…難しいんだよね!(汗)
    だから教育が大切なんだ!!

    しかし、日本人の良さはこれからもずっとずっと大切にしたいと思ったよww

  • 在独日本人がドイツに住んで感じた日独の違いを語る。海外に住む日本人には2種類の人間がいる。日本と海外を比べて日本を徹底的にディスる人と、日本の良さを再認識する人。著者は後者のほうで、日本は素晴らしい文化や教育、サービス意識を持っていると主張している。日本人であることに自信を持てるポジティブな本。

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