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- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794221728
作品紹介・あらすじ
インド人青年チャンドラセカールの学説は英国学会の重鎮によって無根拠に否定され40年近く捨て置かれた。皮肉なことに東西冷戦による軍事技術の開発がブラックホールの存在を証明するきっかけとなる。ブラックホールの学説とその発見者をめぐる傑作科学ノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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チャンドラセカールってその筋では有名なひとだけれど、ブラックホールを理論的に指摘した人だったのか。
いまや、ブラックホールは結構見つかっているけれど、当時は光も抜け出せない空間のゆがみなんて鼻でわらわれていた。
その鼻で笑われたどころか、猛烈に攻撃されたチャンドラセカール博士を中心にした、星の一生を解明する科学者たちの物語りです。
恒星の研究なんてロマンチックで浮世離れした学問かと思っていましたが、どろどろの人間関係、権威への意見の難しさ、人種差別など大変な世界です。
途中、核開発につながってしまうなど、驚きの展開もありました。
アインシュタイン、ボーア、ディラック、フォン・ノイマン、オッペンハイマーなど数学者、理論物理学者、天体物理学者などが入り乱れて登場します。
凄い世界だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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