増補新版 世界で最も美しい蝶は何か

著者 :
  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794224828

作品紹介・あらすじ

前著『図鑑 世界で最も美しい蝶は何か』の増ページ・増補版。
14ページ新ページを追加。全体で100種、写真350枚を収録。
新ページはアグリアスの雑種の変わり種、アジアとアフリカをつなぐマダガスカルの蝶、
ニューギニア新取材によるトリバネアゲハの新写真、台湾の蝶フトオアゲハ、
ナイジェリア・アフリカの怪蝶、そして「小さくても美しい蝶」など。

前著は一部の熱狂的蝶マニアに親しまれた名著であり、蝶の写真家・海野和男の代表作の一つ。
19世紀以来、多くの欧米の富豪マニアたちや採集家が追い求めたのは熱帯の見事な色彩の大型蝶であった。
代表的なものに南米のアグリアス(ミイロタテハ)やモルフォチョウ(青く輝く密林の蝶)、
ニューギニアのトリバネアゲハ(鳥と見まがう大きな蝶)などがある。
この三つを世界の三大美蝶というが、いまでも採集や写真撮影が難しい。
イギリスのダーウィンとかウォーレスといった進化生物学者や博物学者が夢中になって
探したのはこれらの蝶の美しさもさることながら学問的価値も大きいからだった。
進化論論争の証拠としての役割が大きかった。

本書はこうした熱帯の大型蝶のカラー写真図鑑として作られている。
著者が撮りためた標本写真や生態写真がふんだんに使われ、
まったく知識のない人が見ただけでも、これらの蝶の美しさに心惹かれることだろう。
他の類書と違うところは、著者の長年にわたる熱帯への関心、
渡航歴、取材採集・写真撮影歴が半端でないことだろう。

オビ・チラシなどのキャッチコピー文として「最も美しい蝶は、密林で青く輝くモルフォか、
多彩な変異が美しいアグリアスか? 熱帯の豪華な大型蝶たちの図鑑。
世界三大美蝶(モルフォ、アグリアス〈ミイロタテハ〉、トリバネアゲハ)など世界のマニアが
長年追い求めた熱帯の大型美蝶を、昆虫写真の第一人者が写真と文で解説。
ニューギニアのトリバネアゲハなど近年取材の成果、新しい写真や種類を追加して、
より充実した内容にした好評既刊書の大幅改訂版」とある。

感想・レビュー・書評

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  • お気に入りの昆虫標本屋さんでざっと流し読みした。

    作者選・最も美しい蝶は、モルフォ、トリバネアゲハ、ミイロタテハ、など。

    宝石商、マダム・フルニエによるミイロタテハのコレクションの写真が見事。宝石商だからこその財力と審美眼があったんだろうな。

    自然が創り出す生命の姿、美しい

  • 子供と一緒に図鑑的に読みました。
    やはり青い蝶はキレイですね。
    「どうぶつの森」で出てくる蝶もチラホラいて、その意味でも楽しめました。

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著者プロフィール

海野 和男(うんの・かずお)
一九四七年東京生まれ。東京農工大学卒。昆虫写真家。『昆虫の擬態』(平凡社)で日本写真家協会年度賞。『世界のカマキリ観察図鑑』『世界でいちばん変な虫 珍虫奇虫図鑑』『増補新版 世界で最も美しい蝶は何か』『蝶が来る庭』『ダマして生きのびる虫の擬態』(いずれも草思社)ほか多数。公式ウェブサイト「小諸日記」を運営。

「2023年 『ファーブル昆虫記 誰も知らなかった楽しみ方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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